「音楽」をテーマにしたロゴを作りたい!〜実例紹介編〜
コラム 2021.08.17
前回の記事では、同じようなモチーフを使う事が多い為にデザインが似てしまいがちな「音楽がテーマのロゴ」について、他のロゴと似てしまわない為のデザインの“工夫”について、いくつかの方法をご紹介しました。
今回は、「音楽がテーマのロゴ」をいくつかのカテゴリーに分けて、実例をご紹介します。
ロゴデザインのポイントも併せてご紹介するので、「音楽がテーマのロゴ」を作る際の参考にしてみてください。
■目次
「音楽がテーマのロゴ」の実例
音楽教室
「音楽教室」のロゴは、その教室の雰囲気やネーミングのイメージが印象に残るようなデザインが多く見られます。
「音楽教室」は小さな子供が通う教室が多い事もあって、“可愛らしい・優しい”デザインや、“カラフル”なデザインが多く見られます。
泉ヶ丘バード音楽教室
画像引用元:泉ヶ丘バード音楽教室
教室の名前にも付けられている「鳥」は、「(鳥の)さえずり=歌を歌う」という事をイメージさせるので、音楽教室のロゴでよく使われるモチーフでもあります。
ただ、「鳥」のモチーフだけだと「音楽がテーマのロゴ」以外でも使われる事があるので、装飾リボンの部分に「ピアノの鍵盤」を描く事で、音楽教室らしさを強調するデザインにしています。
落ち着いたブルーの配色は、教室名である「泉ヶ丘」の「泉」をイメージしているだけでなく、マンツーマン指導を行なっている教室の“質の高いレッスン”という部分も表現しているようにも感じられます。
入江ピアノ教室
画像引用元:入江ピアノ教室
「入江」が90度回転して「ピアノ」のイラストになっている、遊び心のあるシンボルマークです。
「江」のさんずいが「ピアノの鍵盤」になっていますが、先ほどの「泉ヶ丘バード教室」ロゴと違ってかなり鍵盤の数が少ないにも関わらず、きちんとピアノに見えるのは面白いですね。
黒鍵と白鍵が交互に並んだ独特のビジュアルは、ほとんどの人がすぐに「ピアノの鍵盤」という事が判断できるものなので、これだけ少ないパーツで構成しても「ピアノの鍵盤」という事が認識できるのです。
ジャックと音楽の木
画像引用元:ジャックと音楽の木
こちらのロゴにも「鍵盤」がデザインされていますが、お気づきでしょうか?
カラフルな「木」が5本立ち並んでいるように見えますが、よく見てみると「樹冠=黒鍵」と「樹幹=白鍵」で、鍵盤の並びになっています。
これは、前回の記事でご紹介した“ネガティブスペースを使ったデザイン”のロゴですね。
シンプルで落ち着いた雰囲気のデザインですが、カラフルな配色によって“音楽の楽しさ”が感じられるロゴになっています。
自治体PR
様々な自治体が、“◯◯の街”というキャッチコピーを掲げてPRするのを目にする事が増えてきましたね。
“◯◯の街”の中には、“音楽”を掲げている自治体がいくつか見られます。
“音楽”と“地元らしさ”を同時にロゴで表現する為に、各自治体ロゴのデザインには色々な工夫が見られます。
音楽のまち・かわさき(神奈川県・川崎市)
画像引用元:音楽のまち・かわさき
“音楽の街”として、街を盛り上げていこうとする動きは全国各地で見られます。
こちらはそひとつ、神奈川県・川崎市のロゴです。
シンボルマークは、「かわさきミュートン」と言う音楽記号の「ト音記号」がモチーフになったキャラクターです。
「ミュートン」は単に「音楽=ト音記号」という理由でデザインされたのではなく、海外からも音響の良さが高く評価されている「ミューザ川崎シンフォニーホール」で誕生したキャラクター設定がある事から、“評価の高い音楽ホールのある街”のシンボルとして描かれているのです。
音楽のまち・ひめじ(兵庫県・姫路市)
画像引用元:「音楽のまち・ひめじ」ロゴマーク | 音楽のまち・ひめじ
「姫路城」で有名な姫路市のロゴです。
こちらのロゴには、“姫路のまちが多彩な音楽で満たされるように”との願いが込められているとの事で、姫路城(シルエット)の上空を姫路城の愛称でもある「白鷺」が音楽を運ぶように飛んでいるデザインになっています。
ロゴは、様々な場面で使用できるよう、カラーバリエーションが用意されてます。
1つのパターンだけのロゴを作るのも良いですが、カラーバリエーションがあると、街の風景に合わせて使い分ける事が出来るので使い勝手が良くなります。
古関裕而のまち・福島市(福島県・福島市)
画像引用元:「古関裕而のまち・福島市」オリジナルロゴをご活用ください!-福島市
福島市の場合は街の名前では無く、福島市名誉市民である作曲家・古関裕而(こせきゆうじ)氏をネーミングのメインに置いて、“音楽の街”としてのまちづくりに取り組んでいます。
音楽記号が散りばめられた楽しげなデザインのロゴですが、なぜか「バット」と「野球ボール」がありますね。
これは、古関裕而氏が野球に関する作品(全国高等学校野球選手権大会「栄冠は君に輝く」や阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」など)を数多く作曲してい事から、「野球」のモチーフが使われているのです。
音楽イベント
例えば年に1度しか開催しないイベントの場合、「使用頻度がかなり低いのに、ロゴは必要なのかな?」と思われる方は多いかもしれません。
ですが、ロゴがある事でイベント自体の印象の残り方が断然変わってくるので、ロゴを作る事をおすすめします。
イベントの場合、ポスターや看板をはじめスタッフTシャツ等の備品や、ステッカー等のグッズ作成の際に大いにロゴが活用できるので、ロゴを作って損する事はありません。
阿佐ヶ谷ジャズストリート
画像引用元:阿佐ヶ谷ジャズストリート
“阿佐谷のまちをジャズで明るく楽しいまちに”を合言葉に1995年にはじまった、東京都杉並区の阿佐谷のイベントです。
「JAZZ」の「J」が、ジャズではお馴染みの楽器「サックス」の形になっています。シンプルながらもロゴのアクセントとなっていますね。
定禅寺ストリートジャズフェスティバル
画像引用元:定禅寺ストリートジャズフェスティバル
こちらもジャズイベントのロゴですが、ゴシック系のロゴタイプ(画像右側)とは別に、シンプルなシンボルマーク(画像左側)があります。
シンボルマークは「音符マーク」が一筆書きで3つ並んでいるようにも見えますが、イベント名「JOZENJI」「STREETJAZZ」「FESTIVAL」のそれぞれの頭の文字「J・S・F」が並んでいるようにも見えますね。
「音符」と「頭文字」ギリギリどちらにも見える、印象的なシンボルマークとなっています。
日比谷音楽祭
画像引用元:日比谷音楽祭 2021 | HIBIYA MUSIC FESTIVAL 2021
東京都千代田区にある「日比谷公園」の中には、“野音”の愛称で親しまれている「日比谷野外音楽堂」があります。
その日比谷公園で行われる“フリーでボーダレスな音楽祭”が、この「日比谷音楽祭」です。
細身でスッキリしたロゴタイプには、所々に音符の「符頭(たま)」が付いていますね。「符頭」が小さく控えめなデザインですが、これだけでも十分に“音楽っぽさ”が感じられます。
ロゴタイプを囲む少し変わったこの形は、「日比谷公園」の敷地の形を表しています。黄緑のカラーは、緑豊かな公園の様子を感じさせますね。
「音楽イベント」と「日比谷公園」が上手く表現されたロゴです。
音符や楽器をモチーフに使っていても、アイデア次第で他には無い印象的なロゴデザインを作る事が出来ます。
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