【ロゴデザイナー】プロと初心者では何が違うの?〜その2〜
コラム 2021.07.06
前回の記事では、プロデザイナーと初心者デザイナーのロゴ作成費の差の理由などについて、解説しました。
今回も引き続きプロデザイナーと初心者デザイナーについて、ロゴ作成をする際にどのような差が発生するのか、具体的に解説していきたいと思います。
プロと初心者ではこんなに違う!ロゴ作成の差
デザインの説得力
前回の記事でもご紹介しましたが、プロデザイナーは多くのデザイン経験を積み、“どのように作れば良いロゴになるのか”といった考え方を身に付けているので、作られるロゴはテーマや目的がしっかりしたデザインのものとなっています。
つまり、“何となく、こうした方がかっこいいから”といった曖昧な感覚で作ったデザインではなく、“なぜ、こデザインにしたのか”をきちんと説明できるデザインです。
一方初心者デザイナーの場合は、見た目のカッコ良さやおしゃれさに意識が向きがちなので、“ただカッコ良い・おしゃれなだけ”のロゴデザインになってしまいます。
もちろん、カッコ良い・おしゃれなロゴも悪く無いのですが、“なぜ、そのデザインなのか”が説明できないようなロゴではただの飾りになってしまって、ブランディングには向かないロゴとなってしまいます。
デザインバリエーション
ロゴデザインは、金額に応じて「◯案提案します」といった具合に何パターンか提案され、その中からデザインの方向性を決めていく…というのが、一般的なロゴ作成の流れです。
この何パターンか提案する際、プロデザイナーは“コンセプトが違うロゴ”を何パターンか提案します。
「それって普通じゃないの?」と思われるかもしれませんが、初心者デザイナーの場合はそうでもありません。
デザイン経験が乏しいと、“コンセプトが違うロゴ”のアイデアがなかなか思いつかない事もあるので、いくつか提案されたとしても“デザインの一部が少し変わっただけ”や、“色がちょっと違うだけ”といった場合もあるのです。
コンペの様に複数人でデザインを出し合うのとは違って、一人でコンセプトが違うロゴをいくつも提案するのは意外と難しい事です。
プロデザイナーと初心者デザイナーの力量の差が、はっきりする場面でもあります。
細部のバランス
「神は細部に宿る」という格言をご存知でしょうか?
これは、ロゴデザインの世界にも通じる言葉です。
ロゴは、デザイン業界の中では“比較的簡単に作れるデザイン”といったイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はとても細かくバランスを考えて作られているものなのです。
ただこれも、デザイン経験を多く積まなければ“バランスの良し悪し”の感覚を掴む事ができません。
例えば、フォントをそのまま入力しただけの文字と、文字の間隔を細かく調整したものでは、見た目のバランスが違ってきます。
こうした“ちょっとしたバランス調整”はロゴデザインにとっては非常に重要で、ロゴの完成度を高める為には欠かせない作業なのですが、初心者デザイナーは見落としがちな部分です。
フォントの選び方
ロゴにフォントを使う事はよくあるのですが、その“選び方”でもプロデザイナーと初心者デザイナーでは差が出てきます。
多くのロゴは、「シンボルマーク」と「ロゴタイプ」の2つの要素で構成されています。
※「ロゴタイプ」のみのロゴもあります。
「ロゴタイプ」にフォントを使う際は、「シンボルマーク」のデザインとバランスが良く、デザインコンセプトに合ったものを選ぶ必要があります。
しかし初心者デザイナーの場合、デザインバランスを考えずにただ特徴的なフォントを選んだり、何種類ものフォントを選んでしまう事があります。
これは「他のロゴデザインと似てしまわない様に」という配慮から選ぶのですが、ロゴデザイン全体のまとまりを考えると、特徴的なフォントや何種類ものフォントにする必要が無い事があります。
「神は細部に宿る」と先述しましたが、初心者デザイナーは細かい部分に意識が行きすぎて、全体のバランスを見落としがちな事が多々あります。
視認性
会社やお店・ブランドなど、それぞれでロゴを使う場面は違ってきますが、いずれにしてもロゴのデザインは“小さくしても視認性が落ちないもの”である必要があります。
例えば、「ロゴが出来たら名刺に入れよう」考える方は多いかと思いますが、名刺に入れるロゴのサイズはとても小さくなるので、“縮小してもロゴのデザインが分かるか(潰れないか)どうか”という事まで考えてデザインする必要があります。
また色に関しても、視認性の良い色・悪い色があります。
一般的に淡い・薄い色のものは遠くから見ると視認性が悪いく、看板で使うには向かないので、お店のロゴにはあまり使いません。使うにしても、視認性が悪くならないよう、デザインの工夫が必要となります。
プロデザイナーは、経験上ロゴが様々なところで使われる事を知っているので、視認性を考慮してデザインします。
しかし初心者デザイナーは、ディスプレイ上でしかデザインを確認しない事が多いので、視認性の配慮が欠けてしまう事があります。
データの作り方
気をつけなければいけないのがデータの作り方で、初心者デザイナーが間違えてしまやすいのが「カラーモード」(色の表現方法)の違いです。
名刺やチラシなどの印刷物は「CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)」、WebサイトやSNSのアイコンなどのデジタル関係(ディスプレイで表示するもの)は「 RGB(レッド・グリーン・ブルー)」のカラーモードでデータを作るのですが、ロゴは印刷する事を前提に「CMYK」で作るのが一般的です。
ですが、このカラーモードをよく理解せずに「RGB」でロゴを作ってしまった場合、「RGB」は「CMYK」とは色の領域が違う(CMYKの方が色幅が狭い)ので、ディスプレイで見ていたものとは違う色味で印刷されてしまう事が起こります。
「ロゴをデザインする」という裏には、“デザインが上手い・下手”といった感覚的な事だけでは無く、実は様々な“良いデザインの為に考えなければいけない事”が隠れています。
そして、これらの事にどれだけ配慮したデザインを作れるかは、デザイナーの経験値次第です。
「そうなると、やっぱり高額でもプロデザイナーに依頼しようかな…」と思われるかもしれませんが、実は低価格で高品質のロゴ作成を依頼できるところがあるのです。
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“低価格でロゴが作れる”と言うと、初心者デザイナーばかりが在籍しているように思われるかもしれませんが、そうではありません。
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