動物モチーフのロゴまとめ
2023 2023.09.19
今年のプロ野球セントラル・リーグは、阪神タイガースの18年ぶりの優勝となりました。
大阪はこの快挙に大賑わい。
ところで、阪神タイガースといえば、思い出すのがお馴染みの「虎マーク」。
球団創設時より使用されているそうですよ。
そこで今回は、さまざまな業種に登場する動物モチーフのロゴをまとめてみました。
動物にまつわる逸話や印象をうまく取り入れているようです。
■目次
スポーツ業界
阪神タイガース
出典:阪神タイガース公式サイト
日本に現存するプロ野球12球団の中で、読売ジャイアンツに次いで2番目に歴史の長い球団・阪神タイガース。
愛称といえば、「虎」「猛虎」ですよね。
その愛称の元となっているのが、咆哮する虎をやや下から見上げた構図のこの虎マーク。
具体的な誕生時期については不明ですが、1936年のシーズン前に公開された球団創設記念ポスターや球団結成披露宴で披露された球団歌の歌詞カードにも登場していたとのこと。
1970年後半ごろに目の形や毛並みの表現といった細部がととのえられたものの、当時から変わらぬ勇ましい虎のマークは、日本球界を代表するペットマークとされています。
18年ぶりの優勝、本当におめでとうございました。
JFA・日本サッカー協会
出典:JFA.jp
サッカー日本代表・サムライブルーのエンブレムにもなっている八咫烏(やたがらす)。
日本サッカー協会の公式サイトによると、八咫烏のエンブレムについて、「八咫烏は中国の古典にある三足烏と呼ばれる鳥」であると説明。
「日本では、神武天皇御東征のとき、八咫烏が天皇の軍隊を道案内をした」という逸話とともに紹介されています。
八咫烏のデザインになったことについては、諸説ありますが、天武天皇が熊野に通って蹴鞠をよくしたことにちなみ、よくボールをゴールに導くようにとの願いが込められているともいわれています。
昨今、強豪国相手に勝利を収め意気盛んなサムライブルー。
さらなる快進撃に期待がたかまります。
物流業界・家電業界
ヤマト運輸株式会社
出典:ヤマトグループ
親ネコが子ネコを運ぶ姿がすっかり定着しているヤマト運輸の「クロネコマーク」。
1957年以来「安心・丁寧」のシンボルとして使用しているそうです。
目や耳などは時代とともに少しずつ変化。
現在のシンボルマークになったのは、2021年4月。
背景も、クロネコを囲うだけでなく、やわらかく広がりのある楕円が採用されています。
親が子を大切に運ぶというわかりやすいコンセプトは、物流を担う会社の信念とマッチしていますね。
象印マホービン株式会社
象印マホービンといえば、この象さん。
しかし、実は象印のコーポレートロゴから一旦象が消えていた時期があるのはご存知でしょうか。
1918年、象印マホービンは創業しました。
初期の頃は象をシンボルに使用していましたが、象印の製品は魔法瓶だけでなく、炊飯ジャーや電気ポットという家電が増えていきます。
象マークは魔法瓶のイメージが強すぎるとして、1986年に英語表記「ZOJIRUSHI」のロゴタイプのみになったのです。
さらに時代は流れ、企業は環境に配慮しているかなど、様々な視点でイメージが見られるようになります。
そこで2009年に、「信頼感」「安心感」「やさしさ」といったソフトなイメージも発信していくために象マークが復活。
象印ブランドのシンボルとして、「ZOJIRUSHI」ロゴタイプと象を組み合わせたデザインに統一されたのでした。
ちなみに、メインカラーのコバルトブルーは先進技術性を表現し、アクセントカラーのレッドは躍動する企業の活力をあらわしているそうですよ。
象印の象は、やさしさやあたたかさのシンボルだったのですね。
ファッション業界
CHUMS
CHUMSは、1983年アメリカ・ユタ州にて、ラフティングのリバーガイドをしていた創業者のマイク・タゲットが、サングラスを川に落とさないためのオリジナルのリテイナー(メガネストラップ)を開発したのが始まり。
今では、アウトドアファッションの人気ブランドに成長しました。
そのCHUMSのロゴマスコット、ペンギンと間違われがちですが、モチーフになっているのはカツオドリです。
その名もブービーバード。
マスコットのアカアシカツオドリは、英語で「Red-footed Booby」というそうです。
ブービー(Booby)の語源は、スペイオン語のBoboで、意味は「まぬけだけどカワイイ」なのだとか。
カツオドリは海に潜ることも飛ぶこともできるけれど、地面を歩くのが苦手で、すぐに捕まっちゃうから、という習性からきているよう。
CHUMSのブービーバードは、ちゃめっ気たっぷりな海の鳥だったのですね。
LACOSTE
出典:株式会社ラコステジャパン
1933年の誕生以来、ワニのマークで有名なのがフランスのアパレルブランドLACOSTEです。
創業者のルネ・ラコステはプロのテニス・プレイヤーでした。
1920年ごろから、ポロシャツをテニスコートで初めて着用しはじめたことでも知られています。
ところで、なぜLACOSTEはワニのマークになったのか。
公式ホームページによれば、面白いエピソードが書かれていました。
1923年のこと、ボストンで行われたデビスカップで、ラコステが当時のフランスチームのキャプテンと試合の勝利に「ワニ皮のスーツケース」を賭けるも惜しくも敗退。
この話を知っていたアメリカのジャーナリストが、「ラコステはワニ革のスーツケースを手に入れることは出来なかったが、その戦いはワニのようだった」と称賛。
ラコステにアメリカでは”アリゲーター“、フランスでは”クロコダイル“というあだ名がつけられたのでした。
その後の1927年、アーティストのロベール・ジョルジュによってワニのロゴが誕生したそうです。
ワニのマークはラコステのニックネームが由来だったのですね。
まとめ
親しみやすく、覚えやすい動物モチーフのロゴの数々を厳選してみてみました。
当然のことながら、どの動物モチーフロゴにも、シンボルマークに込めた思いやストーリーがあってとても興味深いものばかりでした。
勇ましさや、やさしさ、面白さを併せ持つ動物モチーフロゴ。
共通して言えることは、時代とともに細部の変化はあれ、一貫してそのイメージを保ち続けてきたブランディングの歴史があるということ。
創業当時の思いを大切に、今の時代にも通用する動物モチーフを使用しているのは素晴らしいですよね。
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参考文献
【[PicoN!] 動物モチーフのロゴマークを集めて〈考察〉してみた。】
【[ブランド・社名。ロゴマーク由来辞典] ラコステ(LACOSUTE)の由来】