ロゴが出来上がったら作成しよう! ロゴのガイドライン
イベント 2023.05.16
ロゴを作成したらぜひ作っておきたいのがロゴのガイドラインです。
ロゴのガイドラインは、ロゴを正しく使用していくだけでなく、ブランドイメージを保つ鍵でもあります。
今回は、ロゴのガイドラインについて、実例を見ながら解説したいと思います。
ロゴのガイドラインとは
ブランド管理に必須のマニュアル
ロゴのガイドラインとは、ロゴ使用時のルールをまとめたものです。
今やロゴはさまざまなシーンで採用されています。
その一つ一つに一貫性を持たせ、ブランドイメージを保つためにも必須のマニュアルと言えます。
ロゴのガイドラインには大きく6つの構成があります。
・レイアウトパターン
・配色
・最小サイズ
・余白
・背景色と色の関係性
・誤用例
このほかロゴタイプの場合には推奨書体が付け加えられているものもあります。
これらの構成がどのように定義されているのか、実例と共にみていきましょう。
実例で見る! ロゴのガイドラインの内容
PIXTA
デジタル素材のオンラインマーケットを展開しているピクスタ株式会社では、ロゴの使用ガイドラインを公開しています。
ここでは、ロゴガイドラインの基本とも言えるレイアウトパターンと、配色、最小サイズを見てみましょう。
・レイアウトパターン
PIXTAは、シンボルマークとロゴタイプを組み合わせたロゴを使用しています。
その組み合わせの使用例を示すのが、レイアウトパターンです。
こちらがシンボルマークとロゴタイプを横に並べたときのレイアウトパターンになります。
こちらはシンボルマークとロゴタイプを縦に並べたときのレイアウトパターンです。
・配色
配色はCMYK、RGBで特色を指定するものです。
PIXTAの場合、ロゴのブランドカラーは、ブラック及びシンボルマークに使用されているグリーンになります。
その色の比率が詳細に規定されているのです。
・最小サイズ
ロゴを使用する際、あまりにも小さいと認識できない場合がでてきます。
そうならないように定められているのが最小サイズです。
PIXTAでは、印刷物で使用する際は横23mm以上、Webコンテンツなどデジタル画面上で表示する際は横86px以上で使用するように設定されています。
流山市
次に、千葉県北西部にある都市、流山市のブランドマークを例に、余白、背景色と色の関係性、誤用例と推奨書体についてみてみましょう。
こちらが流山市のブランドマークです。
市の鳥オオタカや木々をイメージしたエレメントを配したロゴタイプと流山市の様々な魅力を描いたグラフィックエレメントで構成されています。
・余白
余白は、ロゴがしっかりと見えるように、周辺に一定のクリアスペースを保つルールになります。
上記が流山市のブランドマークによる余白の定義です。
クリアスペース(一定の余白)を確保していても、「近辺に個性の強い文字・図などのエレメントを配置することは避ける」よう、但し書きがされています。
・背景色と色の関係性
背景色と色に関係性とは、さまざまな色の背景の場合、どのようなパターンを使用すれば良いのかを定めたものです。
こちらが、流山市ブランドマークの背景色とマークの色の関係性を表したカラーシステムチャートです。
基本の色である緑と深緑のロゴタイプを保ちつつ、あるいは白抜きにした場合などの配色パターンが詳細に定義されています。
・誤用例
誤用例は、文字通り使用不可の事例を挙げたものです。
流山市ブランドマークの場合は、上記のように6項目を例として表示しています。
ロゴによってはこの禁止事例がさらに多く規定されているものもあります。
この6項目は基本中の基本と言える誤用例です。
さらに、流山市のブランドマークには、推奨する書体の定義もされています。
推奨書体は、ブランドが発信するメッセージを文字として伝える役割を担っています。
ブランドマークを使用する際の書体についての言及と言えます。
上記は流山市のブランドマークを使用する際のメインの推奨書体となります。
主にタイトルや見出しに使用する場合は、「筑紫A丸ゴシック」を推奨しています。
また、 主に文章に使用する場合は、この他に「ヒラギノ角ゴ」「ヒラギノ明朝」「Neue Helvetica」「Times New Roman」を設定しています。
NASA
PIXTAや流山市の事例は、ロゴのガイドラインの概念が一般的に浸透している状況で作られたものです。
現代よりもはるか昔、NASAは1976年にグラフィックマニュアルを公開しました。
まだデジタル活用の概念がない時代のものです。
どのようなガイドラインだったのか、最後にご紹介しておきたいと思います。
引用:NASA Graphics Standards Manual
英文で書かれたガイドラインによれば、こちらがNASAのロゴタイプのレイアウトパターンや配色、背景色と色の関係性についてのマニュアルになっています。
このときは文章で細かく色味や配色、背景色とのバランスについて書かれていました。
さらに、誤用例についても規定が公開されていました。
引用:NASA Graphics Standards Manual
こちらがその実例です。
9項目に渡って禁止事項が表現されています。
こちらも英文により詳細が記されていますが、一目瞭然の誤用例ですね。
まとめ
ロゴのガイドラインを作成するメリットは、ロゴを正確に使用するだけに留まりません。
流山市のブランドマークが示すように、書体やカラーチャートなどを細かく定めておくことで、ブランドイメージを明確に保つことができるのです。
また、パンフレットや名刺、チラシといった紙媒体だけでなく、webやイベントの販促物、ブランドグッズなど様々なシーンでのロゴ活用が発注される時代です。
このような際もガイドラインがあることで正しく使用されているか否かのチェックや管理ができます。
NASAが1976年に定めたロゴマニュアルに比べると、今では実に細部に渡って規定が設けられるようになってきました。
それほど、ロゴを使用するシーンが多様化していると同時に、ブランドイメージの確立の大切さが浸透していると言えますね。
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参考文献
【[Logo Stock] ロゴを作ったら合わせて用意したいロゴガイドラインについて】