おめでとう! 富士山世界文化遺産登録10年記念ロゴ

インバウンド 2023.05.09

日本が誇る富士山が、世界文化遺産に登録されて今年で10年になります。

 

それに伴い、富士山世界文化遺産協議会は10周年の記念ロゴを発表しました。

 

しかし注目すべきは、10周年の記念ロゴだけじゃないのです!
 

今回は富士山世界文化遺産にまつわるロゴをご紹介したいと思います。
 

富士山をモチーフにしたロゴには実に様々な富士山の表情がありますよ。

 

 

 

 

 

富士山世界遺産登録までの道のり

 

8年越しの達成

 


 

富士山がユネスコ世界文化遺産に登録されたのは、2013年6月22日のことでした。

 

その理由は「信仰の対象であり、芸術の源泉である」ということ。

 
太古の昔から日本人がこの山を愛し、眺め、描いてきた営みが世界に認められた瞬間でした。

 
富士山を世界文化遺産に、との動きが起きたのは、それより振り返る事8年前になります。

 
2005年12月に山梨・静岡両県が「富士山世界文化遺産登録推進両県合同会議」を発足させます。

 
翌年には、文化庁長官に提案書を提出。

 
2007年に日本国政府がユネスコ世界遺産センターに書類を提出と、ここまではトントン拍子。

 
その後様々な働きかけと、イコモスの調査員による現地調査などを重ねます。

 
そして2013年6月22日第37回ユネスコ世界遺産委員会における審議で世界文化遺産として登録することが決定。

 
同年6月26日に第37回ユネスコ世界遺産委員会の決定が採択され、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」という名称での登録が確定したのでした。
 
長い道のりですよね。

 

 

 

富士山世界文化遺産登録ロゴの数々

 

富士山世界文化遺産登録10周年記念ロゴ

 

出典:富士山世界文化遺産協議会

 

念願かなってついに世界文化遺産に登録された富士山

 
今年はもう10周年を迎えます。
 

そこで作成されたのが、この富士山世界文化遺産登録10周年記念ロゴマークです。

 
とても凛々しい富士山が描かれています。

 
このロゴマークを発信しているのが、山梨県と静岡県両県に事務局を持つ富士山世界文化遺産協議会です。

 
そのサイトには、富士山の世界遺産登録に関わる様々な団体のロゴが登場しているのです。

 
 

いつまでも富士山を世界遺産にロゴ

 

出典:認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議

 

富士山は世界文化遺産に登録され、それで完結ではありません。

 
その美しさや文化的価値を守ってこそ存在できるのです。

 
その役割を象徴するようなロゴがこちらです。

 
認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議のロゴです。

 
元々は、「富士山を世界遺産に」とのスローガンで作られていたロゴを、世界文化遺産登録にあたり「いつまでも」が加わりました。

 
デザインは、ピースが欠けている富士山のままにされました。

 
というのも、登録はされたものの、「保全計画や啓発など、足りない部分はそのまま」だからとのこと。

 
「世界遺産になるためのピースから、美しい富士山を未来へいつまでも引き継ぐためのピースへ。埋めて行く活動はこれから本番」そんなメッセージが込められているそうです。

 

 

富士登山オフィシャルサイトロゴ

 

出典:富士山における適正利用推進協議会

 

こちらは、富士山における適正利用推進協議会のロゴです。

 
webサイトの名の通り、富士山登山に必要な情報を発信しています。

 
登山の前に必ず知っておくことにはじまり、登山シーズン、ルート、装備などについて解説されています。

 
世界文化遺産の富士山を肌で感じたいなら、このページにアクセスするのは必須ですね。

 
4つの言語で表示されるようになっており、インバウンドの需要にも応えています

 

 

ふじさんミュージアムロゴ

 

出典:ふじさんミュージアム

 

最後にご紹介するのは、ふじさんミュージアムのロゴです。

 
そもそもは1979年に富士吉田市郷土館として開館したこのミュージアム。

 
富士山が世界文化遺産に登録された後の2015年に、一部増築と展示の一新を実施し、愛称「ふじさんミュージアム」としてリニューアルオープンしました。

 

メインテーマは、富士山信仰に関する資料を展示すること。

 

また、広範囲に及ぶ世界文化遺産の中核をなす富士吉田市域の資産や、市の歴史・民俗・産業を紹介しているそうです。

 

そしてロゴについては、富士山の象徴的な形「台形」を小さな8つの三角形で構成。

 
それぞれ
世界遺産
芸術
信仰
歴史
自然
民俗
学習
観光
という博物館の姿勢を表現しているのだそうです。

 

 

 

まとめ

 

今回は、富士山の世界文化遺産登録10周年にちなんだロゴをご紹介しました。

 
富士山の雄大さを連想させるもの、親しみやすさを表したもの、グラフィックに展開させたものと、同じ富士山を題材にしていてもたくさんの表現方法がありましたね。

 
今も昔も変わることなく日本人に、ひいては海外の人々からも愛されている富士山。

 
いつまでも世界遺産として輝いていてほしいものです。

 
そのために私たちができる活動は多々ありますが、基本は富士山を綺麗に大切にすることではないでしょうか。

 

 
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参考文献

【[富士山世界文化遺産協議会] 富士山世界文化遺産登録10周年記念】

【[認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議] このNPOについて】

【[富士山における適正利用推進協議会] 富士登山オフィシャルサイト】

【[ふじさんミュージアム] ふじさんミュージアムの施設概要】

 

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