ロゴデザインの歴史
ブランディング 2023.04.25
今や目にしない日はないくらい、日常に溢れているロゴの数々。
その歴史は古く、古代メソポタミア文明にまで遡るそうです。
時代の流れと共に、ロゴの役割や表現方法も随分変化を遂げてきました。
今回はロゴデザインの歴史を振り返ってみたいと思います。
■目次
ロゴのはじまり
古代メソポタミア文明
シンボルマークとしての役割を担っているロゴ。
その起源は、古代メソポタミア文明にみることができます。
紀元前3000年頃、シュメール人が使っていた「円筒印章」というものがありました。
円筒を転がすとそこに彫られた模様が押印されるという仕組みです。
この印章には、所有者や図・文字などが盛り込まれていてシンボルマーク+情報を伝達する手段として用いられていたようです。
ロゴの近代化
19世紀に入ると、活版印刷が発明され、ロゴという概念が欧米社会で浸透していきます。
ハンコやスタンプという単純なものから、どんどん複雑化し、文字の書体や大きさ、配列をデザインするタイポグラフィへと発展します。
いわゆる「フォント」の出現です。
これにより、デザイン性の高い表現が印刷されていくようになります。
ひいては、デザイン系のコンサルティング会社の誕生にも繋がっていくのです。
世界初の商標登録
出典:Screw Advent
時代はいよいよ、ロゴが商標として登録されるようになります。
世界で初めて商標登録されたのは1876年のこと。
イギリスのビール醸造会社・Bass Breweryが三角形のロゴを登録しました。
そして欧米をはじめ各国で、様々な企業・ブランド・製品・サービスを象徴するシンボルマーク=ロゴが続々と商標登録されていくことになるのです。
ロゴデザイナーの台頭
ロゴデザイナーのパイオニア
ロゴデザイナーという職業のはじまりは、1950年代のアメリカからみることができます。
当時起こっていたモダニズム運動がロゴデザインの分野を大きく発展させました。
ロゴデザイン会社のパイオニアと言われているのはチャマイエフ&ガイスマー社です。
1964年から現代まで数多くのロゴデザインを手がけています。
例えば、チェース銀行(1964年)、モービル社(1965年)、NBC(1986年)、ナショナルジオグラフィック(2003年)などです。
出典:Screw Advent
ロゴデザインのもう一人のパイオニアは、スイススタイルの創始者であるポール・ランドと言われています。
IBMやABC(アメリカの放送局)などの有名な企業ロゴをデザインしました。
web時代のロゴ
シンプルなロゴへの再構築
出典:Screw Advent
ロゴはインターネットの普及と共に、その様相を大きく変えます。
それまでは大きなモニターや看板向けだったものから、手のひらサイズの小さなデバイスでも表現できるよう対応を迫られました。
この事によりデザイナーは、よりシンプルなロゴの作成を求められるようになります。
企業ロゴもそれまでの立体的なロゴから、ミニマルフラットなデザインに変更されました。
3Dアイコンの登場
出典:Screw Advent
企業がミニマルフラットなデザインにロゴを変更していく一方で、デジタルデバイスの世界では3Dアイコンが登場します。
電子機器のスクリーンに影や厚み、グラデーション、反射などを加えたデザインで、スキューモーフィズムあるいは、リッチデザインと呼ばれるものです。
わかりやすくいうと、少し前までのiPhoneのインターフェイスです。
iOS 6までiPhoneは、スキューモーフィズムを多用していました。
iOS 7以降は、スキューモーフィズムを排除したデザインへと変化しています。
まとめ
古くはメソポタミア文明の円筒印章から最近のiPhoneの3Dアイコンまで、ロゴの歴史をざっと振り返ってみました。
所有者や情報伝達の役割から、ブランドの構築、さらにデジタルデバイスでの表現確立と、ロゴ成り立ちは時代のニーズに合わせてどんどん進化してきました。
私たちの生活様式が変わっていくように、もはや身近な存在であるロゴもますます再構築されていくことと思われます。
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参考文献
【[Screw Advent] ロゴマークの歴史と変化!!part1:歴史編】
【[ASOBOAD] ロゴとは? ~ロゴデザインの歴史と基礎知識】
【[ブランドストーリー] NBC ロゴ: 歴史、進化、隠れた象徴的な意味】
【[99designs] ポール・ランドに学ぶ驚きの4原則】