【初心者向け!】 ロゴデザイン:やってはいけないことまとめ
コラム 2022.10.11
ロゴは企業や会社、プロダクツのシンボルであり、アイデンティティです。
ロゴ1つで企業や会社の印象は変わりますし、ブランドの発信力も左右されます。
だからこそ、ロゴの作成は容易ではなく、時間と労力を要します。
そして、ロゴを作成する際には、どうしても避けたいことや、タブーがあるのです。
特にロゴ作成初心者の方が注意すべき”やってはいけないこと”をまとめてみました。
まずは、ロゴ作成前と後に必ずと言っていいほど気をつけておきたい注意事項をあげてみますね。
■目次
ロゴ作成の前と後、ココに注意!!
ロゴ作成には事前調査をすべし!
ロゴを作成するということは、1つのストーリーを作るようなものです。
まずロゴを作りたいという動機から始まり、どんな思いを込めるのか、どのようなロゴへと成長していって欲しいのか。ロゴの辿るべき軌跡をゼロから練り上げるのです。
こういった事前作業をしっかり行っておかないと、ただトレンドを追いかけただけの儚いロゴで終わってしまうかもしれません。
もっと深堀するなら、デザインするロゴの身辺調査も必要です。
もし企業や会社がロゴをリニューアルするなどの場合は、対象企業や会社のこれまでの歴史を知ること、今まで使われてきたロゴから何を継承してどこを刷新するのか。
さらには、競合他社との関係性や業界の動向に至るまで、あらゆる角度から集められるだけの情報を入手・分析し、ロゴ作成材料として考慮すべきです。
これを怠ってしまうと、まるでトンチンカンなロゴを作成してしまうかもしれません。
ある意味、こういったロゴ作成前の調査や分析にどれほど時間を割けるか、ストーリーを組み立てられるかは、最良のロゴを生み出せるか否かのキーポイントになる、と言っても過言ではありません。
デザインの複製・盗用・借用のタブー
言わずもがな、ロゴ作成の現場においてデザインの複製や盗用・借用は御法度です。
意図的かどうかの有無に関わらず、これらの行為自体がタブー中のタブーと心得ましょう。
そうはいっても、どこからが複製や盗用・借用になるのかは確かに難しいところではあります。
ただ、複製や盗用・借用ではなくとも “似ている”や “まるでそっくり“ というのは、ロゴとしてとても損である。ということだけは覚えておいてください。
例えば、LとVが頭文字の会社だからと2つの文字を連ねたとします。が、LとVのモノグラムと聞いて思い出すのは間違いなくルイヴィトンです。
via:https://ja.wikipedia.org/wiki/ルイ・ヴィトン#/media/ファイル:Louis_Vuitton_logo_and_wordmark.svg
誰も、それが斬新でオリジナリティ溢れるロゴとはみなさないでしょう。
黄色いMや、かじった林檎、赤い箱に白い文字etc…おわかりですよね。
どんなに色を変えようと、フォントを変えようと、有名なロゴの真似をしていては、あまり良いロゴの見本とは言えませんね。
ロゴガイドラインを作成しないのはNG
ロゴ作成時の具体的なタブーより先に、ロゴ作成後のNGを簡単にご紹介しておきます。
それは、デザインガイドラインのないロゴです。
ロゴのカラーコードや書体、ロゴのよくない使い方や正しい置き方などを定めて記載しておくことはとても重要です。
これについては、以前【ロゴが完成したらやるべきこと3つ】で詳しくご紹介しましたので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
それでは、ロゴ作成時のテクニカルなタブー集をいくつかピックアップしてみましょう。
ロゴ作成時に初心者がやってはいけない6ヵ条
①タイポグラフィの混在
ロゴデザインで多いのは、タイポグラフィ=テキストを使った文字構成のデザインでしょうか。
シンプルでありながらも、直接的にメッセージが伝わるのがテキストタイプの利点です。
しかしそこで、例えば、ゴシック体チック+明朝体チックが合体したようなロゴがあったとしたらどうでしょうか。
イメージがバラバラな上に、読みにくく、見た目的にも美しいデザインとは言い難いのではないでしょうか。
タイポグラフィに挑戦する際は、最初はシンプルな形から入ることをオススメします。
②汎用フォントの多用
汎用フォントを多用することもタブーとされています。
テキストタイプのロゴの良し悪しは、フォント選びにかかっていると言えます。フォント選びは決して安易にすべきではありません。
あまりにも一般的なフォントを使っていては、ブランディング以前に無個性という問題が発生してしまいます。
ありもののフォントを使う際もカスタマイズできないかどうか試してみるのも一考です。
ただし、カスタマイズしすぎて読めないフォントにならないようにご注意を。読みづらいテキストの羅列は、読み手を困惑させるだけです。
フォントを変えるだけでこんなにも印象が変わってきます。ですが、左下の手書き風フォントは、やはり読みづらいですよね。
③細かすぎる装飾
今の時代、ロゴは様々な媒体で使用されます。Webサイト、紙媒体、グッズへの刻印、看板etc…
そのどれをとってもわかりやすく、一眼でそのロゴとわかるものが良いロゴと言えます。
コリに凝った結果、細い線が折り重なるようなデザインや、細かな装飾が混ざるロゴにすると、小さくした場合、線が潰れてしまう、線の太さや装飾が曖昧になってしまうという事態に陥ります。
切手サイズの小さなものや、どんなグッズに使っても映える。そんなロゴをまずは目指しましょう。
たとえば細いペンシルにロゴを入れるとして、どちらが適しているか、一目瞭然ですよね。
④過度なグラデーション
グラデデーションに関しても細かすぎる装飾と同様のことが言えます。
昨今、インスタグラムのロゴなど、美しいグラデーションのロゴが流行っています。
しかし、細かすぎる線や装飾のように、小さくした時に再現が可能なグラデーションなのか、カラーの移り変わりの法則を正しく表現できるか、といった問題がでてきます。
もちろん、グラデーションそのものをロゴに使用することは可能ですが、極力複雑なグラデーションは避けるのが賢明でしょう。
過度なグラデーションは、返ってやりすぎ感が否めませんし、小さくするとよくわからなくなってしまいそうですよね。
⑤モノグラム
企業や会社、プロダクツの頭文字やイニシャルのみを汲み取ってモノグラムにする、というのはロゴの手法として存在します。しかし残念ながら、初心者向けとは言えません。
イニシャルだけでそのものを表現し、伝達するのは簡単ではないからです。ロゴはシンボルではありますが、それ以前に“なにものか”を伝えるという使命があります。文字を重ねただけの紋様をぱっと見て、何を意味しているのか判断するのは難解です。
伝統ある企業やブランドなら話は別ですが、できたばかりの企業や会社、プロダクツには向かないと思っておいた方がよいでしょう。
実際、HP、IBM、GMといったモノグラムを使っている企業も、最初は略称ではありませんでした。モノグラムは認知度があってこそのブランディングとなります。
⑥抽象的すぎるデザイン
抽象的なものも避けたい要素となります。
これも細かすぎるデザインやグラデーションの時に述べましたが、ロゴは小さなグッズから街の大きな看板まで多種多様に使用されます。
画像が具体性に欠けた曖昧なもの、わざと薄い色や淡い色で表現されたものを作ってしまうと、判読性に欠け、ロゴとして成立しなくなってしまいます。
芸術的には申し分ない作品かもしれませんが、ロゴとしては及第点がとれません。
最初は、覚えやすい、見やすいをモットーに色・形・ベースデザインを考えることが重要と言えるでしょう。
まとめ
今回は、ロゴ制作時のタブーと、ロゴ作成初心者がやってはいけない(=手を出すと危険!!)なテクニックをそれぞれざっとまとめてみました。
これを読むと、どれもこれもダメばかり。一体でどうすればいいんだ!? となってしまうかもしれません。
しかし、ここにあげたタブーとやってはいけないことなどは、どれも基本的なことばかりです。
逆に言えば、この基本さえクリアしていれば、ロゴ作成とは本当にとても自由で個性的な表現ができる素敵な制作物なのです。
ぜひ、シンプルでわかりやすく、それでいて個性的という魅力的なロゴを作り出してみたいですね。
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参考文献
【[可成屋]『初心者必見』ロゴデザインやってはいけない10のこと】
【[てれすたデザイン] 『図で解説』ロゴデザインでやってはいけない7つのこと】
【[321web]ロゴマーク作成のコツと考え方 ブランドを象徴するロゴをデザインしよう】