Googleロゴの変身版!! Doodle(ドゥードゥル)ってどういうの?
コラム 2022.09.13
検索エンジンでお馴染みのGoogle。その検索画面TOPのロゴが時にユニークに変化しているのはご存じでしょうか?
このGoogleの変化系ロゴのことを「Doodle(ドゥードゥル)」と呼んでいます。単語本来の意味は、「いたずら書き」。
冒頭にあげたのは、Doodle for Google 2022 最優秀作品(アメリカ)。アメリカのGoogle Doodleコンテスト優勝者によるDoodleです(2022年8月16日掲載)。コロナ禍の孤独を経て、人と人とのリレーションシップを温めている様を描いたものだそうです。(via:https://www.google.com/doodles/doodle-for-google-2022-us-winner)
この作品のように、現在ではいたずら書きの域を超えた感動作すら登場しています。
本当にたくさんの意味深いDoodleが毎回検索TOP画面に顔を出しますが、そもそもいつから、何の目的でDoodleは出来上がったのでしょうか。
今回はGoogleの遊び心がつまったGoogle Doodleができた経緯と過去のヒットDoodleをご紹介します。
■目次
Google Doodleができたきっかけ
ことのはじまり
via:https://www.google.com/doodles/burning-man-festival
1998年8月30日のこと。Googleの共同創設者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、アメリカのネバダ砂漠で毎年開催されるバーニングマンフェスティバルに参加中であることを伝えようと、会社のロゴに一手間加えることを思いつきました。
彼らは、Googleの2番目の「o」の後ろにバーニングマンのロゴに似た棒人間のアイコンを配置。「Out of Office (不在中)」のメッセージがユーザーにわかるよう付け足したのです。
これが、そもそもの始まり。もともとはラリーとセルゲイの、ほんの遊び心からDoodleは生まれたというわけです。
当時Googleはまだ立ち上げられたばかり。創設から数年しか立っておらず、会社として法人化される数日前のことだったそうです。
(このロゴには、現在にはない「!」が付いていますね)
Doodlerの誕生
via:https://www.google.com/doodles/bastille-day-2000
ラリーとセルゲイは、「注目すべきイベントを祝うときにはロゴを変化させよう」というアイデアを発展させることにしました。こうして、いまも続く何千ものDoodleが誕生したのです。
最初のDoodleが発表された2年後の2000年。7月14日のフランス革命記念日を祝うロゴを、当時インターンでGoogleにいたデニス・ホワンに依頼したところ、そのDoodleが好評を博しました。(上記のロゴ)
このことにより、デニス・ホワンはChief Doodler(Doodle作成者)に任命されました。それ以降、頻繁にDoodleは作成されるようになり、Doodleの制作に関わるアーティスト、エンジニア、イラストレーターはDoodlersと呼ばれるようになったのです。
Doodleのヒット作をご紹介
Doodle ゲーム関連
via:https://www.google.com/doodles/30th-anniversary-of-pac-man
2000年以降、Doodleの技術はどんどん進化し、2010年5月21日には、初めてインタラクティブなゲームがリリースされました。それが、最初のGoogle Doodle gameです。
それは、1980年代に一世を風靡した人気アーケードゲーム「パックマン」を表現したものでした。パックマン30周年を祝ってのDoodleです。(上記のロゴ)
このDoodleパックマンは、リリースから3日間で十億人以上がプレイしたと推測されています。
その後も、インタラクティブなDoodle gameが次々に登場。代表的なものに、Doodleクロスワードパズルや、Doodleルービックキューブが挙げられます。
via:https://www.google.com/doodles/100th-anniversary-of-the-crossword-puzzle
クロスワードパズルは、2013年12月21日に100周年を記念して。
via:https://www.google.com/doodles/rubiks-cube
2014年5月19日には、ルービックキューブ誕生40周年を祝うDoodleが登場しています。
もはやGoogleのロゴは一切見当たらない!? いえいえ、よーく見ると、ルービックキューブの色がGoogle本来のロゴカラーを模しているのがわかりますよ。
Doodle スポーツ関連
via:https://www.google.com/doodles/fourth-of-july-2019
人気のDoodleシリーズにスポーツがあります。
野球のDoodleは、2019年7月4日、アメリカの独立記念日を祝して公開されました。
ポップコーンやフライドポテト、ピザなど、アメリカのスナックがプレイヤーキャラクターとしてインタラクティブなゲームを仕掛けてくるしくみになっています。(上記のロゴ)
via:https://www.google.com/doodles/basketball-2012
アメリカで野球に続き人気のスポーツ・バスケットボールのDoodleもリリースされています(2012年8月8日)。
2012年の夏季オリンピックの開催を記念して公開されました。24秒間で何回シュートを決められるかを競うインタラクティブなゲームになっています。
via:https://www.google.com/doodles/doodle-champion-island-games-begin
2020東京オリンピックの際もインタラクティブなDoodleが発表されています(2021年7月23日)。
アニメーションをふんだんに使用したスポーツゲーム「Doodle チャンピオンアイランドゲーム」です。
レトロな16ビットの日本のテレビゲームへのオマージュにもなっているとのことで、7つのオリンピック競技をもとにしたミニゲームができるようプログラミングされています。
Doodle 音楽関連
via:https://www.google.com/doodles/les-pauls-96th-birthday
音楽の分野でもDoodleは多彩なロゴを披露しています。
2011年6月9日には、エレキギターギブソンのレスポール生誕96周年Doodleを発表。
ギターの弦をポロンとかき鳴らすと、Googleのロゴカラーが出現する工夫が施されています。
via:https://www.google.com/doodles/freddie-mercurys-65th-birthday
同じ年、2011年の9月5日には、ロック歌手フレディ・マーキュリー生誕65周年Doodleが公開されました。
フレディー・マーキュリーの歌声に合わせて彼がステージを飛び出すユニークなものになっています。
via:https://www.google.com/doodles/44th-anniversary-of-the-birth-of-hip-hop
2017年8月11日には、ヒップホップの誕生44周年を祝うDoodleヒップホップをリリース。
クラシックなDJターンテーブルを通して、ヒップホップの歴史に思いを馳せることができる映像が流れます。
まとめ
今回は、Googleの楽しい変形ロゴDoodleをご紹介しました。
取り上げたもの以外にも、Googleが提供している専用のアーカイブページにはさらに多くのDoodleをみることができます。
その数は5000以上。アメリカ以外の国の記念日、祝日、著名人の記念日や功績を讃えたもの、季節のイベントなどなどetc.
普通、ロゴは一度決めたら浸透することを目的としてなかなか変更しないのが常です。
それを度々変形させてもGoogleだと認識されるのは、Doodleのロゴの巧みさもさることながら、基本のGoogleのロゴが世の中に定着しているからではないでしょうか。
普遍的なロゴがあってこそのいたずらロゴの数々が活きているということですね。
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参考文献
【[Dionysia Lemonaki]Google Doodle Games – Baseball, PacMan, and More】