広がる支援の輪・「ロゴ」や「色」を活用したウクライナ支援の実例をご紹介します

コラム 2022.04.26

前回の記事では、2022年2月24日に始まったロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に関連して、これまでのデモ活動だけでなく「ロゴ」や「色」を活用した反戦・抗議運動が起こっていることについて解説しました。

 

今回は、ウクライナへの支援の為に活用されている「ロゴ」や「色」の実例をご紹介します。

『ウクライナを支援したいけど、どんな方法があるのかな?』と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

「ロゴ」を活用した実例

ビッグコミックオリジナル

ビッグコミックオリジナルのイメージ

画像引用元:小学館 | ビッグコミックオリジナル第6号ビッグコミックオリジナル第7号

 

「ビッグコミックオリジナル」は、小学館から発行されている男性向け漫画雑誌です。

連載開始から40年以上の「釣りバカ日誌」(作・やまさき十三/画・北見けんいち)や「三丁目の夕日」(西岸良平)や、その他にいくつもの長寿作品が多いのが特徴です。

雑誌を手に取ったとこが無い人でも、“柔らかいタッチで描かれた可愛らしい動物が表紙の雑誌”といえば、ピンと来るのではないでしょうか。

 

その「ビッグコミックオリジナル」の2022年03月19日発売分(ビッグコミックオリジナル第7号)で、雑誌タイトルロゴが“ウクライナカラー”に変更されました。

このロゴカラーの変更には、「ビッグコミックオリジナル」編集部の『ロシアのウクライナ侵攻が1日でも早く終結してほしい』という願いが込められているとのこと。

 

「ビッグコミックオリジナル」の読者だけでなく、この表紙を見かけた人々は“ウクライナカラー”のロゴの気づき、編集部がロゴに込めた思いを受け取ったことでしょう。

 

 

 

エル・ジャポン(ELLE JAPON)

エル・ジャポンのイメージ

画像引用元:Fujisan.co.jp | エル・ジャポン バックナンバー

 

雑誌タイトルロゴが“ウクライナカラー”になった実例を、もう一つご紹介しましょう。

 

「エル・ジャポン」はハースト婦人画報社から発行されている女性ファッション情報雑誌です。

「ELLE(エル)」は日本だけでなく世界45の国と地域で発行されている雑誌で、“日本版ELLE”の「エル・ジャポン」に掲載されているファッションやエンタメなどもグローバルな内容となっています。

 

「エル・ジャポン」も「ビッグコミックオリジナル」と同じように、通常の雑誌タイトルロゴは単色なのですが、2022年03月28日発売号(エル・ジャポン5月号)では“ウクライナカラー”に変更。

ウクライナの支援を表明すると共に、『すべての人に自由と平和が訪れる日を心から祈って』とのコメントを掲載しています。

 

また、「エル・ジャポン」のデジタル版ではウクライナ版「ELLE」編集長へのインタビューや、ウクライナ侵攻に関する海外の情報など、“世界45の国と地域で発行されている雑誌”の特徴を活かした特集が組まれています。

 

 

 

にゃんトーク

にゃんトークアプリアイコンのイメージ

画像引用元:App Store | にゃんトーク

 

「にゃんトーク」は、猫の鳴き声が翻訳できるアプリです。

“鳴き声が翻訳できる”となると、その精度が気になるところですよね。

実はこのアプリには「Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)」(バーチャルアシスタントAI技術)の開発者が関わっていて、アプリユーザーからは『翻訳の精度が高い』と、なかなかの評判です。

 

その「にゃんトーク」のアプリアイコンが、ウクライナ侵攻後に“ウクライナカラー”に変更されました。

 

アプリアイコンはスマートフォンのホーム画面に配置されるので、スマートフォンを操作する度に目にすることになります。

「にゃんトーク」のアプリユーザーは、このアイコンのカラー変更によってウクライナへ思いを馳せる機会が増えたのではないでしょうか。

 

 

 

大納川 純米吟醸 PEACE ウクライナボトル

大吟醸大納川のイメージ

画像引用元:【公式】大納川オンラインストア

 

秋田県の酒蔵「大納川(だいながわ)」では、売上金の一部をウクライナ大使館を通じて寄付する「大納川 純米吟醸 PEACE ウクライナボトル」を発売しています。

 

「ウクライナボトル」には「純米吟醸 大納川」のロゴが“ウクライナカラー”に変更されたラベルや“戦争反対”のラベルが貼られていて、ひと目でウクライナ侵攻に関連した商品だと分かるようになっています。

 

このような“売上金の一部をウクライナへ寄付”といった商品は、大納川の「ウクライナボトル」だけではありません。

Tシャツやアクセサリー、食品、雑貨など…様々な企業やお店、さらには個人で活動しているハンドメイド作家などからもウクライナ支援を目的とした商品が発売されていています。

 

このような商品があると、購入者は『購入するなら、寄付ができるものを選ぼう』と考えるので、単に寄付を募るよりも“支援の輪”を広げやすくなります。

 

 

 

 

「色」を活用した実例

uka nail polish peace for Ukraine

ukaネイルポリッシュのイメージ

画像引用元:uka公式オンラインストア ukakau

 

「uka(ウカ)」は、ヘアサロン、ネイルサロン、ヘッドセラピーなどをトータルで提供するトータルビューティーサロンです。

 

その「uka」から、“ウクライナカラー”の青・黄2色セットのネイルポリッシュ(ネイルカラー)が発売されることになりました。

 

1色ずつ使用した場合は、ごく普通の単色ネイルに。

2色一緒に使用した場合は“ウクライナカラー”にすることができるので、おしゃれをしながらウクライナ支援の意思を表明できるネイルセットになっています。

 

ウクライナカラーのネイルのイメージ

画像引用元:uka公式オンラインストア ukakau

 

このネイルポリッシュの売上金は、全額寄付されるとのこと。

ウクライナ支援を表明する為だけのアイテムではなく、先述の日本酒同様、実際にウクライナ支援に繋がる商品となっています。

 

 

 

花手水

花手水のイメージ

 

「花手水(はなちょうず)」というのをご存知でしょうか?

 

手水舎※(神社や寺院の入り口などに設置されている、手や口を清める為の場所)にある手水鉢(ちょうずばち)に、色とりどりの花を浮かべたもののことです。

※「手水舎」には複数の読み方があり、「てみずや」「てみずしゃ」「ちょうずや」などがあります。

 

手水舎のイメージ

 

「花手水」の本来の意味は、“野外で手を清める際に草花に付いた露を手水の代わりにすること”です。

なぜ、“手水舎に花を浮かべること”を意味するようになったかというと、京都の「柳谷観音楊谷寺(やなぎだにかんのんようこくじ)」が手水舎に紫陽花を浮かべたことに始まります。

その美しい様子がSNSを通じて全国に拡散されたことから、「花手水=手水舎に花を浮かべること」として人々に知れ渡りました。

 

その後、コロナ禍で感染症対策の為に手水の利用中止となった為、「楊谷寺」以外でも手水舎で花を浮かべるようになり、全国の様々な神社や寺院で「花手水」が見られるように。

そして、「花手水」の意味が“手水舎に花を浮かべること”へと定着していきました。

 

普段は色とりどりの季節の花が浮かぶ「花手水」ですが、ウクライナ侵攻後はウクライナの平和を願って“ウクライナカラー”の「花手水」にする神社や寺院が増えています。

参拝者は「花手水」の美しさに癒されると同時に、ウクライナへ思いを馳せています。

 

ウクライナカラーの花手水

画像引用元:瑶光山 最明寺 | facebook

 

先述したように、「花手水」は見た目の美しさから“SNS映え”として人気があり、元々強い拡散力を持っています。

その「花手水」が“ウクライナカラー”になったことで話題となり、SNSで拡散されるだけでなくメディアにも取り上げられ、より多くの人々の目に触れることとなりました。

そして、人々が平和について考えたりウクライナを支援するきっかけになっています。

 

 

世界中では今、様々な反戦・抗議運動やウクライナへの“支援の輪”が広がっています。

そして日本でも、今回ご紹介した以外にも様々な形でウクライナ支援が行われています。

 

一日でも早くウクライナの人々に平和な日々が戻るように祈りつつ、それぞれが可能な範囲でウクライナを支援し、その輪をさらに広げていきましょう。

 

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