コンペ形式でロゴを作るのは難しい!?① 〜コンペ開催の流れをご紹介〜
コラム 2022.04.05
ロゴを作る方法には、「個人デザイナーに作ってもらう」「ロゴ制作会社に作ってもらう」「自分で作る」「コンペを開催してロゴを選ぶ」といった、いくつかの選択肢があります。
今回は、ロゴを作る方法の内の「コンペを開催してロゴを選ぶ」について、2回に渡って詳しく解説します。
『コンペ形式でロゴを作るのって、どんな流れになるのかな?』『他の方法に比べて、メリット・デメリットは何だろう?』といった疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
■目次
「コンペを開催してロゴを選ぶ」って難しい?
『ロゴを作ろう!』となった時、一般的にまず思いつくのは「個人デザイナーに作ってもらう」または「ロゴ制作会社に作ってもらう」といった方法ではないでしょうか。
このどちらの方法も、ロゴを作りたい人(依頼主)がロゴデザインの希望を「個人デザイナー」や「ロゴ制作会社」に伝えれば“プロのデザイナーがイイ感じのロゴを作ってくれる”といったイメージがあるかと思います。
そして、これらの次に思いつくのは「自分で作る」方法でしょう。
デザインの経験がある場合や、個人的な活動(ブログやバンド、動画投稿など)に使うなど『外注するまでも無いかな…』と思う場合に、こちらの方法を選ぶ方がいます。
また、「個人デザイナーに作ってもらう」や「ロゴ制作会社に作ってもらう」とどうしても費用がかかってしまうので、『ロゴを作る費用を抑えたい』と考える場合にこの方法を選ぶ方がいるかと思います。
しかし、「自分で作る」方法はデザイン経験が無い人にとってはハードルが高い為、実際にこの方法を選ぶ人はそれほど多くありません。
※デザイナーでは無い人がロゴを「自分で作る」場合には、「ロゴジェネレーター」を利用する方法があります。『ロゴジェネレーターって何?』という方は、記事【ロゴジェネレーターを使った ロゴ作成のメリット】でご紹介していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。
さて、「個人デザイナーに作ってもらう」「ロゴ制作会社に作ってもらう」「自分で作る」の3つの方法については、初めてロゴを作ろうとしている人でも“どのようにロゴを作るのか”といったことが何となくイメージできるかと思います。
一方、「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法に関しては、“どのようにロゴを作るのか”といったイメージが湧きにくいですよね。
その為、何となく『難しい方法なんじゃないかな…?』と感じて、この方法を避ける方が多いのではないでしょうか。
実は、最近はクラウドソーシングサイトを利用して簡単にコンペを開催することが可能となっている為、以前ほどハードルが高い方法では無くなってきています。
では、「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法でロゴを作るとどんな流れになるのか、次で詳しく解説していきましょう。
「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法
“コンペを開催する”といっても、クラウドソーシングサイトを利用する場合はコンペ開催の為のWebサイトページが簡単に準備できるので、ロゴの依頼主(コンペの主催者)がやらなければいけないことはそれぼど多くありません。
それでは、どのようにして「コンペを開催してロゴを選ぶ」のか、順を追って解説していきましょう。
※以下に記載の内容は、コンペの開催が簡単に行えるクラウドソーシングサイトを利用した想定で解説しています。
STEP1. 募集要項を設定する
まず最初にやらなければいけないのが、「募集要項」の設定です。
内容としては、“どんなロゴデザインを作りたいか”といった「デザインの希望」や「報酬金額の設定」、「コンペの開催期間」などです。
多くの場合はフォームに沿って入力していく形なので、それほど難しい作業ではありません。
「デザインの希望」に関しても、希望するデザインのイメージや使用用途(会社ロゴ、ブランドロゴなど)、カラーなどを選択肢の中から選ぶ形になってい場合が多いので、“希望デザインを全て文章で表現しなければいけない”といったことはありません。
STEP.2 料金(報酬金)の支払い
「個人デザイナーに作ってもらう」や「ロゴ制作会社に作ってもらう」場合、ロゴ作成費の支払いのタイミングはまちまちですが、クラウドソーシングを利用したコンペの多くは、コンペ開催前に料金(報酬金)支払いのタイミングがあります。
多くの方は“ロゴが出来上がった後に支払いが発生する”といったイメージを持っているかもしれませんが、「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法は、“ロゴができる前に支払いが発生する”ので、覚えておいた方が良いでしょう。
ちなみにこの支払いは、クラウドソーシングサイトの運営会社への“仮払い”になります。コンペ終了後(採用するロゴが決定した時点)、クラウドソーシングサイトの運営会社からロゴのデザイナーへ報酬金が支払われる仕組みになっています。
STEP.3 コンペ開始
支払いの確認が取れれば、コンペが開催されます。
コンペの開催期間が終了するまで、作品が集まるのを待ちます。
STEP.4 応募作品の中からロゴを選ぶ
コンペの開催期間が終了(募集締め切り)すると、いよいよロゴ選びです。
もちろん、コンペ終了前から採用するロゴに目星を付けていても構いません。
コンペを開催すると思っていた以上に多くの応募が集まることもあるので、選考するのにかなりの時間がかかる場合もあります。
ロゴの依頼主が希望する内容に沿ったデザインはどのロゴか…ひとつひとつ確認していくのは結構大変な作業です。コンペ開催後は“完全放置”にせず、時々コンペ開催ページをチェックする方が良いでしょう。
『これだ!』というロゴがあれば、採用決定します。
STEP5. ロゴデータを納品してもらう
ロゴの依頼主がロゴを決定すると、クラウドソーシングサイトを通じてロゴを作成したデザイナーに連絡が入るので、デザイナーはロゴの「納品データ」の準備に取り掛かります。
デザイナーからロゴデータが納品されるのを待ちましょう。
ちなみに、納品されるデータの形式には色々あるので、使用用途に適したデータ形式かどうか、事前に確認しておきましょう。
※納品データの形式につきましては、記事【ロゴ制作を依頼したい!制作の流れと依頼するときのポイントとは?】にて詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
『クラウドソーシングサイトを利用すると、意外と簡単にコンペが開催できて、ロゴが作れるんだな』と思った方は多いのではないでしょうか。
このように、割と簡単に「コンペを開催してロゴを選ぶ」ことができる為、最近では個人的にロゴを必要としている人だけでなく、大企業でも「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法を選んでいるケースが多く見られます。
何だか良いことばかりのような「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法ですが、もちろんデメリットもあります。
次回は、「コンペを開催してロゴを選ぶ」方法のメリット・デメリットについて詳しく解説します。