「レタリング」とは?「カリグラフィー」や「タイポグラフィ」との違いって何?

コラム 2021.02.09

「レタリング」「カリグラフィー」「タイポグラフィ」

デザイナーではない方でも、これらの言葉を耳にしたことはあるかと思います。

 

今回は、よく耳にするけど違いが分かりにくいデザイン用語・「レタリング」「カリグラフィー」「タイポグラフィ」について、それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

「レタリング」とは?

レタリングのイメージ

学校の授業(美術や図工など)で、定規や筆を使い、枠の中に「明朝体」や「ゴシック体」で文字を模写した事がある方は多いかと思います。その、授業で書いたものが「レタリング」になります。

 

「レタリング(lettering)」とは、元々は『手で文字を書く』という意味でした。

 

しかし現在では、『文字を書く』以外に、『美しくデザインされた文字』『書体を選択すること』など、文字に関する幅広い意味で使われています。

ちなみに、「レタリング」において『文字を書く』と言うのは、筆記する事ではなく、文字をデザイン(図案)として“描く”事を指します。

 

 

学校で「レタリング」を習うのはなぜ?

印刷物などで普段何気なく目にしている文字は、読みやすく、美しく見えるようにデザインされています。

 

文字のどのような部分が、読みやすく、美しく見えるポイントになっているのか…それを自分の手で書いてみる(模写する)事で、“文字にもデザイン性がある”というのを学ぶのが、「レタリング」の授業の目的です。

 

ちなみに、「レタリング」の授業では「永」の文字を模写する事が多いです。

この文字には、文字を書く際に使う基本的な点と画(かく)が含まれており、“1文字模写するだけで、あらゆる点と画のパターンが学べる”という事で、「レタリング」で模写を行う際の典型的な見本となっています。

授業で習うレタリングのイメージ

 

 

 

 

「カリグラフィー」とは?

カリグラフィーのイメージ

「カリグラフィー(calligraphy)」とは、ギリシャ語の“美しく書く”という意味の言葉が由来となっていて、『文字を美しく書く手法』を指します。

日本における「書道」と考えると、イメージしやすいかと思います。

 

「カリグラフィー」によって書かれた文字は装飾性が高いので、ウェディング関係(ウェルカムボード、席札など)やレストランのメニュー、お店のPOP、グリーティングカード(挨拶状)など、文字を華やかに見せたい場面で多く使用されています。

 

「カリグラフィー」にはいくつかの書体があり、文字を書く際には専用のペンとインクを用います。

“手で文字を書く”のは全て「レタリング」になるので、「カリグラフィー」は「レタリング」の一種となります。

 

 

 

「タイポグラフィ」とは?

タイポグラフィのイメージ

「タイポグラフィ(typography)」とは、『文字を読みやすく美しく見せる為に、体裁を整える事』を言います。

ですが、最近では『文字の体裁を整える事』以外にも、文字そのものをデザイン要素として用いる手法…つまり『アーティスティックな文字を表現する手法』として、「タイポグラフィ」という言葉が使われています。

 

では、「タイポグラフィ」の持つ2つの意味について、もう少し詳しく解説しましょう。

 

『文字の体裁を整える』とは?

普段何気なく目にしているチラシや広告・パンフレットなどの印刷物やWebサイトなどの文字を読む時、ストレスなく情報を読み取る事ができますよね。

これは、単に文字情報を並べているのではなく、文字を読みやすくする為の工夫=文字の体裁が整えられているからです。

文字の体裁を整える為の厳格な決まりはありませんが、基本的な“整え方”はあるので、いくつかご紹介しましょう。

 

●行間は適切に取る
●使用するフォントの種類は少なめに
●文章の字間は広げすぎない
●色を多く使いすぎない

…など

 

これらのポイントが押さえられていない場合は、印刷物やWebサイトの“文字が読みにくい”と感じてしまいます。

 

 

『アーティスティックな文字を表現する手法』とは?

『アーティスティックな文字を表現する方法』…と言っても、何だかピンと来ませんよね。

こちらの意味で使われる「タイポグラフィ」の例も、いくつかご紹介しましょう。

 

●文字に装飾を組み合わせる
●写真を文字の形に切り抜く
●写真などの上に文字を配置する
●文字を並べて何かの形を描く

…など

 

印刷物もWebサイトも、『文字の体裁を整える』だけでは味気ない感じになりますが、『アーティスティックな文字を表現する手法』も使う事で印象的で美しい仕上がりになります。

 

 

 

SNSで人気!「ハンドレタリング」

ハンドレタリングのイメージ

ところで最近、特に女性の間で「ハンドレタリング」が人気なのは、ご存知でしょうか?

海外でも人気の「ハンドレタリング」は、SNSで様々な作品が投稿されていて、“おしゃれ・かわいい・SNS映えする”と注目を集めています。

 

 

学校で習う「レタリング」との違いは?

前述した学校で習う「レタリング」は、「デザイン性を学ぶ=いかに上手く文字を模写できるか」という事に重きを置いて授業を行っている場合もあったので、“レタリングは堅苦しい”と感じた人もいたのではないでしょうか?

 

ですが、「ハンドレタリング」は、そんな“堅苦しいレタリング”ではありません。

文字自体は既存のフォントを真似ますが、定規などの道具を使って書く模写ほどの正確さは求めず、フリーハンドで自由に書くレタリングです。

 

 

デジタル時代にアナログが人気!

ペンを持つ女性

「ハンドレタリング」はフリーハンドで書く為、“ペン1本あればすぐに始められる”という気軽さもあって、趣味として始める人が増えています。

 

また、最近はスマートフォンやパソコンなどの普及によって手書き文字に触れる機会が減った為、「あえて手で書く」という事を楽しんだり、活字には無い、手書き文字の温かさ・柔らかさに魅力を感じて「ハンドレタリング」を始める人もいます。

 

 

ロゴデザインにも「ハンドレタリング」を活用!

色々なハンドレタリングのイメージ

「ハンドレタリング」は、手帳やノートを装飾したり、手作りのタグやシール・メッセージカード、お店のPOPなど、様々なところで活用されています。

 

そして最近では、「ハンドレタリング」を使ったロゴデザイン(文字ロゴ)も多く見かけるようになりました。

通常はグラフィックソフトのみで作られるロゴですが、「ハンドレタリング」を使ったロゴには、どんなメリットがあるのでしょうか?

 

次回の記事では、「ハンドレタリング」を使ったロゴ作成について、詳しくご紹介します。

 

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