ロゴの実例から学ぶ“かわいいロゴ”のデザイン

コラム 2020.11.24

前回の記事では、“かわいい”には色んな“かわいい”がある事や、ターゲットに合わせた“かわいいロゴ”を作る必要性、“かわいい”と感じるデザイン要素などについて解説しました。

 

今回の記事では、“かわいいロゴ”の実例をご紹介すると共に、ターゲットやコンセプトに合わせた“かわいいロゴ”をデザインするポイントについて解説いたします。

 

 

 

 

 

ロゴ実例から学ぶ“かわいいロゴ”のデザイン

すみっコぐらし

すみっコぐらしロゴ

画像引用元:すみっコぐらしofficial web site

ころんと丸いフォルムのキャラクターが可愛い【すみっコぐらし】は、文具、雑貨などの製造販売やキャラクターの版権販売管理をおこなう会社「サンエックス株式会社」のキャラクターです。

やや丸文字で手書きのロゴタイプは素朴で可愛らしい雰囲気があり、【すみっコぐらし】のメインターゲット層である女児が好みそうなデザインです。

また、ロゴタイプが「ひらがなとカタカナのみ」で表記されている事と淡いカラーといった要素も幼さを感じさせ、ターゲットに合わせたデザインである事を感じさせます

ただこのロゴの場合、色数が少なく子供向け特有の派手なデザインではないので、女児に限らず幅広い年代に好まれそうなデザインでもあります。

 

実際に、【すみっコぐらし】は20〜30代の社会人女性にも人気があります。

キャラクター達の「ちょっとネガティブ」な性格が大人に受けているのもありますが、ロゴも含めて“子供っぽ過ぎないデザイン”なのも、メインターゲット以外の層にも受けている要因のひとつだと考えられます。

 

 

 

LEGO

LEGOロゴ

画像引用元:LEGO.com JP

デンマークの玩具会社で、プラスチック製の組み立てブロック玩具のブランドの【レゴ】です。

ふっくら丸みのある可愛らしいロゴタイプは、ターゲットが小さな子供である事を感じさせます。

また、【レゴ】のロゴカラーは【すみっコぐらし】とは対照的に鮮やかで、ターゲットが「女児に限らない」事も感じさせますね。

 

こちらのロゴで特徴的な“縁取り”した文字は、POPな雰囲気になるので、子供向けのものによく使われるデザインです。

ただ、【レゴ】の場合、縁取りした文字でも色数が抑えられ、尚且つブラックのラインが締まった印象となり、“小さな子供に限らず、大人も対象”という印象を受けるデザインになっています。

 

 

 

はれあめ

はれあめロゴ

画像引用元:はれあめ うぇぶしょっぷ

“ゆめかわいい(ゆめかわ)”というワードを聞いた事はあるでしょうか?

“夢みたいに可愛い”という意味で、ファンタジーやメルヘンをモチーフに、夢のような儚さの詰まった世界観を指します。“ゆめかわいい”のターゲット層は10〜20代が中心です。

 

【はれあめ】は「はれのひもあめのひもかわいく。」をコンセプトに、“ゆめかわいい”洋服やアクセサリー、雑貨を扱うセレクトショップです。

ロゴには、“ゆめかわいい”デザインで定番の淡いピンクやパープル、虹を思わせるグラデーションなどが使われています。また、ファンタジー感のある翼や、夢っぽさを感じさせる星のモチーフも使われています。

 

このロゴは一見すると子供がターゲットのデザインに見えるかもしれませんが、使われている色やモチーフなどから、“ゆめかわいい”好きには「これは“ゆめかわいい”を扱っているお店だ」と分かるデザインとなっているので、実はこれで“正解”なのです。

 

“ピンポイントのターゲット”(ここで言うと“ゆめかわ”が好きな女性)に向けたロゴをデザインする場合、どのようなデザインが刺さるのか…性別や年齢層だけで考えていては当てはまらない事もあるので、ロゴをデザインする前に、ターゲットの好みを十分リサーチする必要があります。

 

 

 

よーじや

よーじやロゴ

画像引用元:あぶらとり紙のよーじや | よーじやの歴史

【よーじや】は京都に本社を置く会社で、あぶらとり紙を中心とした和製化粧雑貨品ブランドです。

ロゴは、「女性の身だしなみに欠かせない手鏡に、京女性が映り込んだ姿」がモチーフになっています。

 

元のロゴ(画像左:1965年に誕生)は、女性の顔がややリアルな雰囲気なので、それほど“かわいい”といった雰囲気ではありません。

ですが、2010年に誕生した【よーじやカフェ】(画像右上)、【よーじやコスメティック】(画像右下)のロゴは、今風の“かわいい”デザインとなっていますね。

 

【よーじやカフェ】のロゴは、元ロゴの京女性の顔をとことんシンプルにデザインし、目をまん丸にする事で“かわいい顔”になっています。また、カップを少し上の角度から見たデザインにした為に顔の輪郭が楕円になり、少し幼さを感じるようになっている点も、“かわいい”と感じる理由です。

 

一方【よーじやコスメティック】の方は、元ロゴの京女性の顔をほぼそのまま採用していますが、元ロゴの筆っぽさを感じる線に比べてペンで描いたような強弱の少ない線に変わったり、ベージュ系のカラーに変わった事で和風っぽさが薄まり、全体的に可愛らしさを感じる顔になりました。

また、和風を感じる縦書き文字がきれい目なアルファベットに変わった事で、グッと今風なデザインになりました。

さらに、ちょっとした違いではありますが「手鏡」の柄の形状が丸くなったのも、ロゴデザインが“かわいい”と感じる理由のひとつです。

 

【よーじやカフェ】と【よーじやコスメティック】、どちらのロゴも元のロゴをアレンジして、それぞれのブランドを上手く表現したデザインとなっています。

 

今のロゴデザインをリニューアルしようとしている方の中には、「デザインをガラッと変えてしまおう!」と思っている方もいるかもしれませんが、【よーじや】のように、元のロゴデザインを活かして新しいデザインを考えてみるのもおすすめです。

 

 

 

貴和製作所

貴和製作所ロゴ

画像引用元:貴和製作所

【貴和製作所】は、アクセサリーパーツの専門店で、ハンドメイド好きの女性に人気のお店です。お店には豊富なアクセサリーパーツが取り揃えられていて、幅広い年代のユーザーが利用しています。

 

ロゴは、鹿のシンボルマークが印象的なデザインです。

ブラック単色のロゴと言えばクールな印象になるので、「“かわいい”にはならないんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。

ですがよく見ると、鹿は女性をイメージするようなアクセサリーを着け、まつ毛も生えたとても可愛らしいイラストの為、クールというよりはオシャレといった印象になります。

また、イラストに手描きのような線の強弱がある事も、ブラック単色でも冷たい印象にならない理由です。

 

ロゴタイプは直線的なデザインなのでクールな印象になりがちですが、文字が整い過ぎていない(手書き感がある)事と、鹿のイラストがある事でロゴ全体で見ると“かわいい”印象になります。

 

女性がターゲットというと、淡いカラーが定番ですが、【貴和製作所】のようにシンボルマークのイラストやロゴタイプが柔らかく可愛らしいデザインであれば、ブラックカラーでも“かわいいロゴ”に見せる事ができます。

ロゴのカラーにブラックを使うと、「ターゲットの年齢層を選ばない」「“かわいい”だけではなく、オシャレさも感じる」といった利点があります。

 

 

 

“かわいいロゴ”はターゲットによって刺さる“かわいい”が違うので、「自分のターゲットは、どんな“かわいい”が刺さるんだろう…」と悩まれるかもしれませんね。

そんな時にはぜひ、ロゴ作成サイト【ココロゴ】にご相談ください!ロゴ作成に関するご相談を承っております。

もちろん、“かわいいロゴ”以外のご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

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