名刺やチラシだけじゃ勿体ない!もっとロゴを活用しよう
コラム 2020.03.31
ロゴはあらゆるところで使われていますが、それらを意識して見たことはあるでしょうか?
今回は、身近でロゴが使われている事例の紹介や、ロゴをどんどん活用した方が良い理由について解説したいと思います。
■目次
身近にあるロゴ、どんなところで使われている?
企業して「名刺・Webサイトを作る」場合や、「お店を出すので看板を作る」などのタイミングで、ロゴを作ろうとする人は多いと思います。
ですがその際、「名刺やWebサイト・看板くらいしかロゴを使うことはないだろう…」と思っているのではないでしょうか。
実はロゴは、みなさんが思っている以上に様々なところに利用されています。
身近にあるロゴ−街中編
まずは、街中のどんなところでロゴが使われているのかを見て行きましょう。
お店の看板やのぼり、のれんにロゴが使われているのは、すぐに思い浮かびますね。
商品のタグや梱包(箱や包紙・紙袋)にロゴが使われていることも、ご存知でしょう。
それ以外はどうでしょうか?
お店によっては、商品を包む際のセロテープやシールにもロゴを使っています。お会計の際に受け取るレシートにも、ロゴが入っている場合がありますね。
飲食店ではお皿やコップなどの食器やメニューブック、割り箸袋やおしぼり袋、紙ナプキンにロゴが使われています。店員の制服に、ロゴが印刷または刺繍されているのもよく見かけます。
見逃してしまいがちですが、店舗入り口の玄関マットにもロゴを使っていることがありますね。
梱包の備品や食器など、商品とは直接関係の無いところにも、数多くロゴが使われているのが分かります。
身近にあるロゴ−家庭編
では次に、家庭にあるロゴを見て行きましょう。
家庭で見るロゴといえば、車や家電に使われているロゴが思い浮かぶかと思います。
車には、「エンブレム」と呼ばれるロゴのパーツが取り付けられているので、すぐに分かりますね。ですが、家電に使われているロゴは、すぐ目に留まる場所に付いている場合が多いのですが、あまり目立っている印象はありません。
車の「エンブレム」は立体的になっていることと、各社ほぼ同じ位置に付いている(「エンブレム」を確認する位置が限られている)ので、目に留まりやすくなっています。
家電の場合は、ロゴが立体的に付けられていることがあまり無く、製品のデザインを邪魔しないよう(製品のデザインに馴染むように)、ロゴの配置や大きさなどを製品ごとに変えているので、「ロゴが目立っている」という印象にはなりません。
逆にロゴが目立っているのは、日用品や食品です。
家電と違ってこれらのロゴは、「企業のロゴ」より「商品名のロゴ」が目立つように使われている場合が多いですね。
日用品や食品は「商品名のロゴ」を中心にパッケージがデザインされていることが多いので、「ロゴデザイン」というよりも「パッケージデザイン」としての印象の方が強いかもしれません。
通販をよく利用されている方であれば、梱包の段ボールにロゴが使われているのを目にしているでしょう。
身近にあるロゴ−会社編
会社に勤めている方は、自社のロゴがどこに使われているのか、すぐ思い浮かぶのではないでしょうか?
名刺はもちろん、ピンバッジ、社用封筒やクリアファイル、カードホルダー(ネックストラップ)や社用車などの備品に、自社のロゴを入れている企業は多数あります。
その他、タオルやボールペン、メモ帳といったノベルティにも、ロゴは使われています。
会社では、クリップや油性ペンなどの文房具、ガムテープやコピー用紙などの消耗品が多数使われていますが、それらも全てロゴが入っています。
ところで、社外に使うもの(社用封筒やノベルティなど)にロゴを使うのは良いとして、社内で使う備品にもロゴを入れるのはなぜでしょうか?
ロゴを作る際、「会社の理念」をロゴデザインに込めることは多いと思います。
ロゴには「外部へ向けてのアピール」という役割以外に、「帰属意識を高める」役割も持っているので、日頃から社員の目に触れる所(モノ)にロゴがあることにも意味があるのです。
※ロゴが内部に与える効果については、【ブランディングに欠かせない、ロゴの役割と効果とは?】の記事で詳しく解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。
「ロゴ」と意識して見ていなかったものもあると思いますが、身の回りの様々なモノには、そのほとんどにロゴが入っているのです。
あらゆるモノにロゴが入っているのはなぜか?
意識して見ないと、入っていることに気付かないこともあるロゴ。
「気付かないこともあるのに、色んな所にロゴを使う必要があるの?」と感じた方もいるかと思います。
なぜ、あらゆるモノにロゴを入れる必要があるのでしょうか?
ロゴを何度も目にすることで得られる効果
ロゴは「入れておいた方が格好がつくから」という理由で、あらゆる所で使われている訳ではありません。
商品やパッケージなど様々な所にロゴを入れてることで、ターゲットやユーザーの目に留まりやすくなり、下記のような効果をもたらします。
- ロゴは目に止まりやすい性質がある為、社名や商品名などを覚えてもらいやすくなる
- ロゴを通じて、会社やお店・サービスのコンセプトやイメージ、雰囲気を伝えることができる
- 何度もロゴを目にすることで、ロゴに親しみを持つようになる=会社やお店・サービスに対しての好感度が上がる(ザイオンス効果)
※ロゴの役割と必要性については、【ロゴの価値とは?ロゴの役割と必要性から詳しく解説します!】の記事で解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。
上記のような理由から、ロゴを少しでも多く、ターゲットやユーザーの目に触れる機会を増やすために、あらゆる所にロゴが使われているのです。
実は「目に留まっている」ロゴ
ロゴに「気付いていない」というと、ロゴが「目に留まっていない」と思われるでしょう。
実は、ロゴは「視界には入っている=見ている」のですが、脳が情報の取捨選択をしている為「目に留まっていない」と感じているのです。
視覚からは常に大量の情報が入り込んで来るので、全ての情報を受け止めていては脳がパンクしてしまいます。
視覚からの情報は脳がパンクしない程度に取り入れているので、「今は自分に必要無い・関係無い」と判断された情報に関しては、「目に留まっていない」ことにするのです。
ところが、ある日その情報が必要だと判断されると…
それまでは「目に留まっていない」とされていた情報が、どんどん「目に留まる」ようになるのです。
特定の情報に意識が向いた途端に、自然とその情報やそれに関連するモノが目に留まるようになる心理効果を「カラーバス効果」と言います。
カラーバスとは、“color(色)を「bath(浴びる)”というのが名前の由来となっています。
「そんなことあるのかな?」と思われた方のために、分かりやすい例えがあります。
占いで「本日のラッキーカラーは青」と言われたとします。
いつもは意識していない、または気にしていなかった「青」いモノに、その日だけは、つい目が留まってしまうのではないでしょうか。
「カラーバス効果」は名前の由来は色に関係していますが、決して色に限ったことではありません。ロゴに対しても同じ効果が現れます。
「気付かないこともある」ようなロゴをあらゆる所に使うことは、一見無駄なように感じるかもしれませんが、一度でも意識が向けばその効果は絶大。決して無駄なことではないのです。
身の回りにロゴが溢れているからこそ、ロゴ活用は必要
先述したように、ロゴはあらゆる所に使われています。
最近では、様々なロゴ作成会社やツールの登場で個人でもロゴ作成がしやすくなったこともあり、「誰もがロゴを持っている」という状況になりつつあります。
そんな状況で「ロゴが無い」と、下記のようなデメリットが発生します。
- 競合他社との差別化ができない
- 会社やお店、サービスのイメージをターゲットやユーザーに伝えられない
- 会社やお店、サービスの名前を覚えてもらいにくい
- 目に留めてもらえない
- ブランディングが行いにくい
「自分にはロゴがあるから大丈夫!」といって、安心してはいけません。
そのロゴはいろんな所で活用されていますか?ロゴを作っても活用しなければ、「ロゴが無い」のと同じことなのです。
身の回りのロゴを観察してロゴ活用の参考にしよう!
ロゴが使われている場面は先述しましたが、ここで記載した以外にもまだまだロゴの活用例はあります。
これまでは気付かなかった身の回りにあるロゴも、この記事を読まれた後なら「カラーバス効果」で色々と気付くのではないでしょうか?
せっかくロゴを作るなら、存分に活用したいですよね。
身の回りにあるロゴが、どんな所でどんな風に使われているのか、ぜひ観察してみてください。
そして、ロゴ活用の参考にしてみてくださいね。