ビジネスを成功へ導くロゴのプロセスとは
デザイン 2023.10.10
ロゴは単なるマークではありません。
シンボルマークであれ、名前をデザインするロゴタイプであれ、企業やサービス、ブランドの顔であり、理念や方針を伝えるメッセンジャーの役割があります。
ロゴを作るとは、その企業やサービス、ブランドを瞬時に見る人に認知してもらい、その後のビジョンまでも思い描いてもらえるツールを生み出すということなのです。
そのためには、斬新なアイデアでデザインするだけでなく、様々な要素を熟慮してシンボルやロゴタイプを作り上げる必要があります。
押さえておくべきポイントを経ないと、ロゴを通して表現していく企業やブランドの将来を左右することになるからです。
そこで今回は、ビジネスを成功へと導く、優れたロゴデザインを生み出す手順についてご紹介したいと思います。
ロゴ作成の大前提
良いロゴの5原則
ロゴ制作の手順を説明する前に、良いロゴと言われるものの原則についてお伝えしたいと思います。
優れたロゴというものは、次の5つの要素を持っているものです。
1、わかりやすい
2、印象に残る
3、色褪せない
4、使い勝手の良さ
5、ターゲットに的確
1, のわかりやすさは、基本中の基本です。
シンプルでまとまりがあり、認識しやすいのはロゴデザインの条件の最優先事項です。
2, の印象に残ることも、良いロゴデザインの要素です。
見る人が1度見た後、2度目に見た際、すぐに認知してもらえるようになるとBESTです。
3,色褪せないというのは、時間が経っても良いロゴであり続けるという意味です。
一時の流行を取り入れたようなロゴでは、10年先、20年先と将来を見据えたものとは言えません。
4,の使い勝手の良さは、多様なツールがある現代ならではの要素でしょう。
印刷物だけでなく、Webサイトやアイコン、販促ツールなど、様々な用途に拡大縮小した際にも通用するデザインでなくてはなりません。
5, ターゲットに的確かどうかも主要な要素です。
ロゴを使う企業やサービス、ブランドが狙いとするオーディエンスの心に響くかどうか、事前の調査や考察の上でクリアにすべき事項です。
これらの大前提をもとに、早速ロゴデザインの制作フローをみていきましょう。
成功するロゴ制作のフロー
ビジョンをクリアにする
ロゴデザインのアイデアの一歩を考える際必要な情報の一つとして、企業ないしブランドのこれまでのヒストリーがあります。
新規企業や新しいブランドのロゴであれば、起業理念や思想、ミッションといったものにあたります。
そして今後のビジョンを必ず見通すことです。
ロゴが示す企業やブランドのシンボルが、どこへ向かって発信され、どんな歩みを遂げていくのか。
目先の目標だけでなく、長い目で見た時の将来像をクリアにしておくことが重要です。
ブレない軸を設定する
これは、企業、ブランドの立ち位置をどこに設定するかということです。
他社とどこが違うのか、その企業のオリジナリティとは何か、を考察することです。
例えば、企業やサービス、ブランドのイメージやコンセプトを、キーワード化することも一つの手法です。
もし多数のロゴの案が出たとして、そもそものコンセプトさえしっかりしていれば、軸がブレることなく最善のロゴへと方向性の舵をとることができるでしょう。
このブレない軸を作る、という目的には、もう一つあります。
多様化するロゴの使用に際しても、一貫したイメージを保てるかどうかです。
現代はロゴを様々なツールで使います。
看板や印刷物、ノベルティやWeb上、小さなスマホの中でもアピール性を持たねばなりません。
どのような環境にあっても、ブレない軸、デザインにしておきましょう。
ブラッシュアップする
さぁ、ロゴデザインを考える際のステップも後少しです。
ビジョンやコンセプトを明確にしたロゴが、いくつか最終選考にのぼっていることでしょう。
果たしてどのロゴが最適かを選ぶ時のポイントは、足し算や引き算をしてみることです。
大抵はシンプルにできるかどうか、が主流になってくることと思います。
シンプルなものが全て最適であるとは限らないものの、色々な要素を詰め込んだ結果、複雑すぎる、エレメントが多いロゴになっていないかどうかの確認は必要です。
もう一度原点に立ち戻り、一番重要なキーポイントは何だったか、伝えたいメッセージは何だったかを再確認し、ロゴをブラッシュアップしていきましょう。
レギュレーションを策定する
ロゴのレギュレーションとは、ロゴを使用する際のルールのようなものです。
詳しくは、過去の記事【ロゴ・マークのレギュレーション(使用方法)を守ろう!】を参照しください。
色や形の比率、余白、最小サイズの規定、実際使用する際のNG事項などを明記しておきます。
だれが、いつ、どこで、どんな目的で使用するかに関わらず、ロゴを正しく表示するために、ロゴを制作した際、同時にレギュレーションも策定しておくことが求められます。
ロゴのガイドラインをしっかりして決めておくことが、引いてはブランディングを確立していくことに繋がります。
まとめ
ロゴをゼロから生み出し、デザインすることは容易いことではありません。
まずは、そのロゴを使う企業、サービス、ブランドを知ることからはじめます。
業界分析や、競合他社の動向はもちろん、あらゆる要素を熟慮してようやくスタートラインに立てるようなものです。
そして、今回ご紹介した手順を踏んで、ターゲットにあった、最適でオリジナリティのあるロゴを導き出すことをおすすめします。
付け加えるなら、ロゴは制作して終了ではなく、育てていくことも重要です。
それは、ロゴを使う企業やサービスのブランディングを成功させることと同じです。
ロゴは、ビジネスの成長と共に活かされていくものであることをお忘れなく。
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参考文献
【[ADKOHKEN] ロゴの制作過程で大切な6つのこと – 深堀り編 –】