懐かしいけど新しい!? 和モダンロゴ7選

古くは家紋がシンボルロゴのような存在であった日本。

 
現代においてもお店や企業、サービスの分野では、家紋に筆文字やかな文字を使った「和風ロゴ」が数多く見られます。

 
そんな「和風ロゴ」に今、革新が訪れています。

 
それは海外にもアピールできるようなネオジャパンを象徴する和風ロゴです。

 
今回は和風テイストを残しつつも、新たなチャレンジを試みている「和モダン」なロゴをご紹介したいと思います。

 
 

 

 

 

 

和モダンロゴのコツ

 

配色できまる和風テイスト

 

出典：BiNDCAMP

 

まずは「和モダン」に欠かせないカラーを見ていきましょう。

 
上記にあげたのは、和風テイストの配色の一例です。

 
サイトやロゴを和風にしたい時は、このような和風の配色を意識する事で簡単に和テイストにすることが可能です。

 
コツは、赤と緑という補色（反対の色）の使い方。

 
普通は避ける配色ですが、日本の伝統的な組み合わせではよく使用されるそうです。

 
また、ビビッドなカラーを避け、少しくすんだ色味にするのも和風テイストにする手段によく用いられます。

 
 

伝統的なモチーフとモダンなロゴタイプ

 

カラーを和風にするだけでは「和モダン」にはなりません。

 
そもそも存在するカラーにプラスαが必要です。

 
それは、伝統的なモチーフを取り入れることです。

 
最近では東京オリンピック2020のロゴがそうでしたね。

 
江戸の伝統「市松模様」を題材に近代的な表現に仕上げていました。

 
日本文化を大切にしつつ、斬新なタイポグラフィを重ね合わせるなど、「和風だけど新しい」と思わせる技が必要です。

 
次に実際、最近話題の「和モダン」なロゴを厳選してご紹介したいと思います。

 

 
 

和モダンロゴ7選

 

家具 木の國屋

 

出典：Logostock

 

創業1955年、飛騨高山で家具を販売する「家具 木の國屋」。

 
2017年にコーポレートスローガンの刷新と共にロゴもリニューアルしたそうです。

 
モチーフは蔦の家紋。

 
ロゴタイプに使っている「木の國屋」の文字を漢字ではなく、カタカナにしているあたりに新しさを感じます。

 
 

東京 ゆったり日和 東やまと

 

出典：東大和市

 

東京都の中央部北側に位置する東大和市。

 

そのブランド・メッセージを象徴するロゴマークが2022年に作成されました。

 

コンセプトは、東京の都市でありながら、ゆったりと落ち着いていて、子育てしやすく 住みやすい東大和の魅力・特長を表現しているとのこと。

 

市民投票でこのロゴが選ばれたそうです。

 

 

喫茶 初梅 HATSUUME

 

出典：Lancers

 

こちらは、レトロな雰囲気が印象的な、和風喫茶店のロゴデザインです。

 
フォントはもちろん、色使いやイラスト部分に和を感じます。

 
そこへ「HATSUUME」という英文字が入る事でいっきにモダンになりますね。

 
募集期間10日間、37件の応募デザインの中から選ばれた作品とのことです。

 

 

PiSTE学舎

 

出典：Lancers

 

「PiSTE学舎」とは、障害福祉サービス 自立訓練(生活訓練)事業所のこと。

 

こちらの事務所の内装が和モダンなことから、ロゴもこのようにアレンジされたそうです。

 

メインビジュアルに使われているのは、角印と格子を掛け合わせたマーク。

 
学舎の部分は、落款風にされていて和モダンが感じられます。

 

 

KABUTO

 

出典：SANTEN

 

勇ましい兜が印象的なこのロゴは、江戸前寿司「KABUTO」というお店のものです。

 
筆文字で書かれたアルファベット。

 
そこへ家紋のような兜が施され、洋と和を組み合わせたモダンなデザインに仕上がっています。

 

 

めでたい

 

出典：Lancers

 

銭湯で培った地域のコミュケーションを伝えるwebサイト「めでたい」のロゴ。

 
こちらはコンペで選出されました。

 

扇や鯛など日本らしいモチーフを使いながらも、クリックする指が登場するなど、ウィットにとんだ新しいタイプの和風ロゴですね。

 

 

頂

 

出典：Lancers

 

和モダンなカラーテイストが印象的なボルダリングジムのロゴ。

 

漢字の「頂」のへんとつくりの配置を少し変えることで、ボルダリングをしているようなイメージに仕上がっていますね。

 
作成された方によれば、「頂」の文字に動きを入れ、柔らかさと親しみ感を強調したそうです。

 

 

 

まとめ

 

今回は最近話題の「和モダン」なロゴを集めてみました。

 
日本古来の伝統色やモチーフを取り入れながらも、どこか新しい風味を感じるものばかりでした。

 
老舗から市町村、団体、最新のスポーツジムに至るまで「和モダン」テイストは様々な施設、企業、サービスで使われてきています。

 
海外に目を向ければ向けるほど、日本の良さを象徴する和風テイストに、親しみやすくシンプルなロゴを組み合わせるパターンが増えているように見受けられます。

 

インバウンド需要を狙ったブランディング戦略の一環ともとれますね。

 

 

 
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参考文献

【[Lancers] 「純和風」？それとも「ネオジャパニーズ」？日本を感じる「和風ロゴ」】

【[デザインの歩き方] 【和風の色の組み合わせ一覧表】誰でも絶対おしゃれ！日本の伝統的な配色ができる！】

【[BiNDCAMP] 配色でできる、サイトを「和風」に変身させるテクニック】