ロゴを置くならどこ? ロゴは左上の定説を検証!!

コラム 2022.06.28

せっかくアイデアを絞って作り上げた、自慢のロゴ。
会社のイメージやブランドの象徴として、HPなどでは最適な位置でアピールしたいですよね。

では、それはどこでしょうか!?

 

実は“ロゴは左上”という定説があるのはご存知でしょうか?
コレ、確固たる研究結果に基づいているのです。

 

今回は、なぜ『ロゴを置く場所=左上』なのか!?について解説します。

 

 

 

 

ロゴを置く場所はどこがいいの?

 

ロゴはいわば、会社やブランドを一目で認知してもらうためのアイコンであり、アイキャッチのようなもの。瞬時に目につき、かつ効果的な場所に配置したいと思いますよね。

ロゴは、コンテンツや扱う媒体で様々な場所に置かれます。

 

例えば、レターヘッドなどは、基本情報(住所やURL)とシンボルマークが中央上に書かれていたりします。TV番組では、右上に番組タイトルロゴとサブタイトルなどが置かれることがよくあります。

 

では、web上ではどうでしょうか?

多くの場合、左上にロゴがくるのを目にされると思います。

そしてそのロゴをクリックすると、HPのサイトトップに戻るようになっていたりします。

 

それぞれ、なんとなく“その位置が定番化”していて、私たちの視覚にスムーズに入ってきます。

 

特にwebでは“左上のロゴ”が当たり前ようになっています。

 

なぜ、web上では“左上のロゴ”が多いのでしょうか?

ロゴは実際、どこに配置するのが一番効果的なのでしょうか?

 

その疑問を解消していきましょう。

 

 

 

ロゴは左上という定説について

UIデザインってなに?

 
ロゴの配置において、知っておきたいワードがUIデザインです。

 

UIとは、User Interface (ユーザーインターフェイス) の略で、ユーザーがプロダクトをスムーズに使えように設計することです。

 

実際、私たちが使うモバイルフォンの画面やWebの画面、目にするイラストポスター、漫画など、さまざまなコンテンツでこのUIデザインが導入され、ユーザーがスムーズに動作し、目線で追えるよう設計されています。

 

中でも、UIデザインの手法には、ユーザーの視線を自然と誘導するよう意識してつくるというものがあります。

 

その1つが、左上に配置されたロゴと言えます。

 

つまり、ユーザーの視線の流れを意図的にコントロールした結果、
ロゴが左上にくるのが最もユーザーにとって自然で、スムーズな動作になる
という事です。

 

では、UIデザインの1つであるユーザーの視線誘導にはどのようなパターンがあるのかを見ていきましょう。

 

 

視線誘導のパターンを検証

 

人間の視線のスムーズな動きを図式で現したものがあります。
それがグーテンベルグ・ダイアグラムです。

 

ドイツの活版印刷の発明者だったヨハネス・グーテンベルグの名に由来して定義づけられました。そのグーテンベルグ・ダイアグラムでは、下図のように人間の視線は動きます。

「左上」からスタートして、「右上」「左下」をチラッと見て、「右下」へとゴールする。これがグーテンベルグ・ダイアグラムです。人は、均等に配置された情報を目にしたとき一定のパターンに基づいて視線を移動させるというものです。

そしてこのパターンには、「Z型」「F型」のパターンが最も有名です。

 

まずは「Z型」パターン。

グーテンベルグ・ダイアグラム同様、「左上①」→「右上②」→「左下③」→「右下④」の順に動くパターンです。横組みのテキストによく使われ、アルファベットの「Z」のように動くことから「Z型」といいます。

 

次に「F型」パターン。

「F型」パターンでは、ユーザーの視線が、「左下①」→「右上②」→「左下③」→「右下④」に動きます。Webページなどで多く用いられ、アルファベットの「F」にように動くことから「F型」パターンと呼ばれます。

 

ここで、注目すべきは、グーテンベルグ・ダイアグラムも、「Z型」「F型」も、全て左上から始まる!!という点です。

 

 

 

研究結果に基づく【ロゴは左上】の理由


 

先に見たように、横書きのテキストの場合、人間は自然と左上からスタートして視線を動かしていく、ということがわかりました。

誰もが真っ先に目線を向ける場所、それが「左上」なのです。

 

最も人目に触れる「左上」に、最も注目してほしいロゴを配置するのが理にかなっている、という訳です。

 

でも、果たしてそれだけでしょうか?
右上や中央ではダメなのでしょうか?

 

その疑問に答えてくれる研究結果があります。

 

Nielsen Norman Groupによる研究です。
この研究によると、ロゴが左側にある場合、そのブランドを思い出す(ブランドリコール)確立が89%となっています。

 
逆に右側に配置されているロゴに関してはこのブランドリコールの確立が低いとされています。ユーザーの視線が自ずと左側に向けられているためです。

 
さらに、中央配置の場合は、ユーザーがサイトトップへ戻るのを邪魔する、という研究結果が報告されています。

 
中央配置のロゴの場合、ユーザーが1クリックでサイトトップへ戻るのを失敗する割合が、左側ロゴに比べ「6倍近く高い」とのことです。

 
このことからもわかるように、横書きテキストでは、
人の視線が集まるのは、右側より左側。
視線だけでなく動作も誘導したいなら、中央より左側が有効的なのです。

 

 

 

結論、ロゴはやっぱり左上がいい

 

いかがでしたか? 

ユーザーは、視線を左上からスタートさせる。
また、左端の要素をクリックしてサイトトップへ戻る習慣がある。

 

この2つの理由からすると、
ブランドリコールをより強く喚起したい、
またユーザーの自然な動作を誘導するなら、
ロゴは左上が一番しっくりくる、と言えますね。

 

参考文献

【[Goodpatch Blog] ユーザーが自然と目を向ける、視線誘導を意識したUIデザイン】

【[UX MILK] ブランドをもっとも印象づけるロゴの配置はどこか?】

【[NN/g] Website Logo Placement for Maximum Brand Recall】

 

 

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