進むDX化!ロゴデザインへの影響とは? その2
コラム 2021.12.14
前回の記事では、最近耳にする事が多い“DX(デジタルトランスフォーメーション)”について詳しく解説しました。
今回は、そのDXがロゴデザインに与える影響について解説します。
■目次
DXとロゴデザインと“デジタル機器”
前回の記事でも解説しましたが、“ビジネスにおけるDX”の定義は“デジタル技術の活用によって、業務や経営、人々の暮らしを変革すること”です。
DXはデジタルやビジネスに関する事なので、デザインの分野であるロゴに影響を与える要素は無さそうに感じますよね。
実は、DXがロゴデザインに影響を与える背景には、とある“デジタル機器”が関係しています。
その“デジタル機器”とは、今や私たちの生活に欠かせなくなった「スマートフォン」です。
「DXとスマートフォン」「ロゴとスマートフォン」それぞれの関係性を知ると、“DXがロゴデザインに影響を与える理由”が見えてきます。
DXとスマートフォンの関係
ユーザー側のIT化を進めたスマートフォン
前回の記事で解説しましたが、DXを進める為には「デジタル技術を活用したサービスを提供する側=企業」のIT化が必須です。
ですが、実はそれだけではDX化は進みません。
なぜなら、企業のIT化がいくら進んでも、「デジタル技術を活用したサービスを利用する側=ユーザー」のIT化も進まなければ、企業が用意したサービスをユーザーが利用できず、“革新”が起きないからです。
つまりDXの推進には、ユーザーの間にデジタル機器が普及している事も重要なポイントとなるのです。
さて、下記の資料は「総務省」から発表された2019年における「情報通信機器の保有状況(世帯)」です。
画像引用元:総務省 | 令和2年版 情報通信白書 | 情報通信機器の保有状況
スマートフォンがパソコンを上回り、8割を超える高い保有率となっていますね。
このデータから、スマートフォンによってユーザーのIT化が進んでいる事が読み取れます。
スマートフォン1つで完結するサービスの登場
スマートフォン自体とても便利なツールですが、スマートフォンの普及に伴って“スマートフォンの操作だけで完結できるサービス”が次々に登場し、何かと便利な世の中になってきている事は誰もが実感しているのではないでしょうか。
実はこの“スマートフォンの操作だけで完結できるサービス”と言うのが、DXのひとつなのです。
前回の記事ではDXの例として「タクシーの配車アプリ」やオンラインフード注文・配達サービス「Uber Eats」などを挙げましたが、その他にはフリマアプリで有名な「メルカリ」もDXになります。
スマートフォンの普及によって多くのユーザーのIT化が進み、ユーザー側の“デジタル技術を活用したサービスを利用できる環境”が整いました。
そして企業側は、ユーザーのIT化が進んだ事でDXを進めやすくなり、“スマートフォン1つで完結するサービス”が次々登場する事となったのです。
ロゴデザインとスマートフォンの関係
媒体の変化とロゴデザインの変化
スマートフォンの保有率の増加は、デザインの分野に大きな影響を与えました。
それが、記事【さらに詳しく解説!「フラットデザイン」と「マテリアルデザイン」】で解説した「フラットデザイン」です。
記事では、“スマートフォンでの表示に適したWebサイトデザインの傾向”として「フラットデザイン」がトレンドとなっている事について触れています。
そしてこのトレンドは、ロゴのデザインにも同じように影響を与えています。
近年はWebサイトやSNSを使った情報発信が増え、ロゴは紙媒体からデジタル機器で表示される機会がグッと増えました。
そして、デジタル機器の中でもスマートフォン保有率が高くなっている事から、ロゴも「スマートフォンの小さい画面での表示に適したデザイン=フラットデザイン」のものが多く作られるようになってきたのです。
“正方形”に収まるロゴデザインが増加?
スマートフォンの普及によって「フラットデザイン」がトレンドになりましたが、ロゴの変化はそれだけではありません。
スマートフォンで必ず使用する「アプリ」も、ロゴデザインに影響を与えています。
スマートフォンのアプリは、ホーム画面に“正方形”のアイコンで表示されますよね。
このアイコンデザインは、ロゴを構成する要素の内、「シンボルマーク」が使われている事がほとんどです。(シンボルマークが無いロゴ場合は、ロゴタイプを全て入れたもの、または、頭文字のみを使用)
そして、アイコンの形に合わせた“正方形に収まるシンボルマークのデザイン”が増えているのです。
これまでは、紙媒体(チラシやパンフレット、ポスターなど)でしかロゴを使用していなかったので、シンボルマークが“正方形”に収まっていなくても特に何も問題はありませんでした。
しかし、スマートフォンの登場によってロゴは「アプリのアイコン」としても使われるようになった為、“正方形に収まるデザイン”が重視されるようになってきたのです。
記事【なぜロゴデザインで「アイコン」を意識した方が良いのか?】でも解説していますが、ロゴ(シンボルマーク)のデザインは“必ず正方形に収めなければいけない”という訳ではありません。
しかし、アプリアイコンとして使用した時の視認性を考えると、“正方形に収まるデザイン”にする方がメリットは大きいです。
なぜ、DXが進むとロゴデザインに影響を与えるのか?
さて、ここまでの解説で、何となく“DXがロゴデザインに影響を与える理由”が見えてきたのではないでしょうか。
DXの例として挙げた「Uber Eats」や「メルカリ」を始めとした様々な“デジタル技術を活用したサービス”は、スマホアプリによって利用できるサービスとなっています。
つまりDXが進むと、ユーザーがサービスを利用する為のスマホアプリが続々登場するので、アプリアイコンとしても使われるロゴは次のようなデザイン傾向になるのです。
- スマートフォンでの表示に適した「フラットデザイン」
- アプリアイコンを意識した“正方形に収まる”ロゴデザイン
DXに取り組み、スマホアプリを開発する際には、ぜひ上記のポイントをロゴ作成の参考にしてみてくださいね。
『アプリのロゴを作りたいけど、どんなデザインで作れば良いか分からない…』
『DXに取り組むから、これを機にロゴデザインをリニューアルしようかな…』
そんな方は、ぜひロゴ作成・制作サービス【ココロゴ】にご相談ください!
「お問い合わせ」ページからご相談を承っております。