簡単そうで実は難しい!?「和風ロゴ」作り方のポイント

コラム 2021.04.06

提供する商品やサービス・素材などに“和”の雰囲気を感じさせたり、海外向けに“日本らしさ”をアピールしたい…

そんな時にオススメなのが、ロゴを「和風」にする事です。

 

今回は、これから「和風ロゴ」を作ろうと考えている方や、「和風ロゴを作りたいと思っているけど、上手くデザインできない…」という方の為に、「和風ロゴ」を作る際のデザインのポイントについて解説します。

 

 

 

 

 

「和風ロゴ」デザインのポイント

ポイント解説のイメージ

直感的に“和”や“日本らしさ”を伝えられる「和風ロゴ」は、和食の飲食店をはじめ、和菓子やうどん・そば屋、呉服店、日本らしい素材を使用した化粧品など、様々な分野で使われています。

また近年は、インバウンド向けのPRや、日本の文化や伝統・技術を海外向けに発信する際に「和風ロゴ」が使われる事も多いので、今後も益々、「和風ロゴ」の需要が伸びそうですね。

 

ところで、「和風ロゴ」と言うと、簡単に作れそうなイメージがありませんか?

 

“和”を感じさせるロゴを作るには、いくつかのポイントをしっかり押さえなければいけないので、実は「和風ロゴ」を作るのは、デザイナーにとっても意外と難しいのです。

 

では、ロゴのどのような部分で“和”を感じさせれば「和風ロゴ」になるのか、いくつかポイントがあるのでひとつずつ解説していきましょう。

 

 

 

ロゴタイプのデザイン

ロゴの定義

“和”を感じさせる「ロゴタイプ(文字)」として、よく使われるのは「明朝体」です。

 

「明朝体」は、「ゴシック体」に比べて筆で書いたようなシルエットをしているので、この書体に“和”を感じる方は多いのではないでしょうか。

しかし、「明朝体を使っておけば、何でも和風ロゴになる」という訳ではありません。

 

「明朝体」は“和”以外のイメージも与える為、「和風ロゴ」以外でも、様々なデザインのロゴで「明朝体」が使われています。

後述しますが、「明朝体」を使った「和風ロゴ」を作る際には、ロゴタイプ以外にも“和”を感じさせるデザイン要素が必要となります。

 

「明朝体」以外で“和”を感じさせる「ロゴタイプ」は、筆文字フォントや、手書きによる筆文字などがあります。

筆文字は「明朝体」と違って“和”の印象が強い為、他のデザイン要素が無くても「和風ロゴ」として成り立たせる事が出来ます。

書体のイメージ

 

 

 

シンボルマークのデザイン

「シンボルマーク(アイコン)」で“和”を感じさせる方法は、いくつかあります。

 

①「家紋風」のデザイン

「家紋風」はロゴにしやすい事もあり、「和風ロゴ」ではよく見かけるデザインです。

“初めて和風ロゴを作る”という場合は、まずは「家紋風」のデザインから挑戦してみるのが良いでしょう。

 

 

②日本の「伝統文様(和柄)」のデザイン

「伝統文様」も、“和”を感じさせるデザインとして使えます。

文様の場合は、そのままをデザインとして使っても良いですし、文様をアレンジしてデザインするのも良いでしょう。

和柄のイメージ

 

 

 

③“和”を感じさせるモチーフ

日本独特のもの…例えば“松竹梅”などの「縁起物」や、神社や寺などの建造物なども“和”を感じさせるモチーフなので、シンボルマークとしてデザインするのにオススメです。

 

 

「和風ロゴ」の場合、特にシンボルマークのデザインは、“和”を感じさせる重要なポイントとなります。

 

先述しましたが、「明朝体」を使うだけでは和風のデザインになりにくいので、その場合には“和”を感じさせるシンボルマークと組み合わせるのが良いでしょう。

 

 

 

色選び

色の選び方でも、“和”を感じさせるデザインにする事ができます。

 

“和”を感じさせる代表的な色としては「赤」・「黒」・「金」がありますが、その他に、日本の「伝統色」を使うのも良いでしょう。

 

日本の伝統色の一例

 

「伝統色」は日本の豊かな自然を表現した色で、それぞれの色には四季や自然を感じさせる、日本特有の名前が付けられています。

鮮やかと言うよりは落ち着いた色味が多いのですが、「伝統色」を使う事で“和”を感じるデザインにする事ができます。

 

また「伝統色」には、「襲の色目(かさねのいろめ)」という、独特の組み合わせパターンがあります。

これは平安時代に始まった“衣装の重ね着の配色”が元になっていて、四季を表現する為の色の組み合わせとなっています。

ロゴに2色以上使用する場合は、この「襲の色目」を参考にしてみるのも良いでしょう。

平安衣装のイメージ

 

 

 

新しい和風、「モダン和風」のロゴデザイン

モダン和風のイメージ

前述の「和風ロゴ」とは、いわゆる“一般的な和風デザイン”を指しているのですが、近年は“新しい和風デザイン”である「モダン和風(和モダン)」のロゴの人気が高まっているのは、ご存知でしょうか?

 

モダン和風」とは?

「モダン和風」とは、伝統的な“和”のデザイン(前述の「家紋」や「伝統文様」など)に現代風のデザインを融合させた、“スタイリッシュに仕上げた和風デザイン”の事です。

 

「和風ロゴ」というと、アルファベットやゴシック体を使わないイメージがあるかと思いますが、「モダン和風」のロゴの場合は、アルファベットやゴシック体も使用します。

「和風のデザインに、アルファベットやゴシック体は合うのかな?」と思われるかもしれませんが、「シンボルマーク」のデザインや「ロゴタイプ」のフォントの選び方で、“一般的な和風デザイン”とはまた違った魅力のロゴデザインを作る事が出来ます。

 

 

若者や海外がターゲットの場合に有効

“一般的な和風デザイン”でロゴを作ると、“和”の落ち着いた雰囲気や高級感のあるデザインになるので、ターゲットの年齢層が高めな印象になってしまいがちです。

 

一方「モダン和風」のロゴの場合、アルファベットやゴシック体などのロゴタイプを使う事でカジュアルな印象になり、若者をターゲットとしたロゴも作る事が出来ます。

また、“和”のデザインとアルファベットを組み合わせられるという事で、海外向けの商品やサービスなどのロゴデザインとしても、よく作られています。

 

 

 

和風ロゴデザインの参考に!素材サイトを活用

「和風ロゴ」を作る際、何となくのイメージだけで和風のデザインを考えるよりも、“和”の素材を参考にデザインを考えるのが一番間違いがありません。

そこでオススメなのが、“和”の素材をダウンロードできるサイトの活用です。

 

素材サイトには、“和”のモチーフや色・文様などのデザイン要素が豊富に揃っているので、ロゴデザインのインスピレーションを得るのに最適です。

 

イラストACサイトのイメージ

画像引用元:無料ダウンロード素材サイト「イラストAC」

 

また、「伝統色」や「襲の色目」がまとめられた便利なWebサイトもありますので、ロゴの色や配色の参考として活用できます。

 

和色大辞典サイトのイメージ

画像引用元:日本の伝統色 和色大辞典

 

次回は、和風ロゴの参考事例と共に、デザインのポイントとなる部分も併せてご紹介します。

 

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